2017年5月16日 (火)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その6 [男ひとり旅の美学]

Dscn0988

タワー・ブリッジ


2017年5月3日(水)曇り

8時起床。午後は雨みたいだ。
朝食はサンドイッチ+クロワッサン+ジュース+ホットコーヒー。
9時45分出発。外気温は9℃。パーカーにして正解だ。

のどがムズムズするので、溝に少量のXXを吐いたところ、周りの白人からエラい剣幕で睨まれ、何か早口で言われた。
以降、気を付けます。

15系統のバスに乗り、ストランドを北東へ向かう。ここはバス街道だな。
10時34分、キャノンストリートで下車。(実はひとつ乗り過ごした。)

マンション・ハウス、ローヤル・エクスチェンジ、イングランド銀行の位置する「三角地」に立つ。なるほど、昔から交通の要所といわれるだけある。
Dscn0867


マンション・ハウス(ロンドン市長公邸)
Dscn0869


ローヤル・エクスチェンジ(王立取引所)の前庭にはウェリントンの騎馬像が。
Dscn0873

Dscn0875

Dscn0877

次は、あそこへ向かうのだ。

なんということか。
キャノン・ストーリート駅前の向かい側、かつての「ロンドン・ストーン」を保管・展示していたスペースが、大工事によって取り払われてしまった。
でも、将来の展示に向けての希望は、まだあるな。


■閑話休題その3

他の大都市と違って、旅行者にとても優しいロンドンの特徴は、このような地図があちこちに設けられていることだ。それもよくある「お役所仕事」ではなく、現在地You are Hereを中心に記載された、その地に一枚しか存在しない地図が、200m間隔くらいで据えられているのは、本当に助かる。
Dscn0880

Dscn0879


■Monument 大火記念塔

大火記念塔はどこだろう? 地図によるとこの辺のはずなんだが……。
ビルの間から突然、姿を現したのには驚いた。
Dscn0882

Dscn0883

Dscn0884



大火記念塔を離れ、ロンドン橋を渡る。タワー・ブリッジと巡洋艦が良く見える。

Dscn0897


■The Shard シャード

ロンドン・ブリッジ駅を超えて、西ヨーロッパで一番高いビル、シャードの展望台受付を探す……あった。まずは地下へ潜るんだな。
Dscn0903

受付で「The View from The Shard」の当日券を購入。30.95GBPは高いか、リーズナブルか……ヘリコプター遊覧(200GBP)に比べたら、安い!
「いますぐ登ることが可能」とのことで、長い行列を予想していただけに嬉しい。
で、別の案内係員に道を尋ねたところ、Do you speak English? と一蹴されて凹む。発音下手なアジア人とはいえ、いちおうお客様なんですけど。

それはともかく、専用エレベータでまずは33階へ。乗り換えて68階へ到着。
すぐに階段で、72階へ!

あいにくの天気とはいえ、テームズ川が、タワーブリッジが良く見える。
Dscn0905


手前から、ロンドン橋、サザーク橋、ミレニアム・ブリッジ、ブラック・フライアーズ橋。小さくウォータールー(ワーテルロー)橋、ハンガーフォード橋。
遠くにロンドン・アイも見える。
Dscn0909

セント・ポール寺院
Dscn0913


エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)
Dscn0945


シティの高層ビル群
Dscn0938


展望台の一角はオープン・スペースとなっている。
Dscn0948


この展望台でのどに流し込むビール(5GBP)は美味だった。
ところで、展望室へ行く前に写真撮影されたが、記念写真として販売するようだ。お値段25GBP。買う輩がいるのか?

The View from The Shard! 30ポンドの価値ありと断言する。日本語ガイドもあり。13時5分まで長居した。
Dscn0999


■Tower Bridge タワー・ブリッジ

昼食はロンドン・ブリッジ駅近くのカフェで、モカとクロワッサン(4GBP)。

Hay's Galleriaを超える。
Dscn0961


テームズ川南岸を東へ歩き、タワー・ブリッジの精巧さに感嘆する。
Dscn0968

Dscn0973

Dscn0974

ウエストミンスター橋に続き、ここでも韓国人新婚カップルがウェディングドレス姿で撮影会をしていた。邪魔はしないから、さっさとやってくれ。
(これまでもスイス、アムステルダム、キンデルダイク、パリで見かけた。風習なのかな?)

で、気が付けば、タワー・ブリッジが開いているぞ!
Dscn0982


慌てて下へ降りて撮影を試みたが、すぐに閉まったみたい。残念!
しかたがないので、開口部を撮影しておこう。ここが開くんだな。
Dscn0984


それにしても、タワーブリッジの美しさときたら……2014年12月に内部を見学したが、まさに至高の芸術と呼べる。
Dscn0988_2



■Tower of London ロンドン塔

この血なまぐさい中世の城壁と最新建築のガーキンが共存するところがロンドンの魅力でもある。
Dscn0990

Dscn0989

Dscn0995


さて、もう時間がないな。
帝国戦争博物館へ行きかけたが中止。大英博物館を最後の訪問先とした。


■British Museum 大英博物館

地下鉄Northern線を乗り継いでトーテナム・コートロードへ付いたは良いが、迷ってしまった。
ジョージアン様式は良いな。
Dscn1000



15時45分、大英博物館へ到着。あれ、前回と違って荷物チェックが厳しくなっているぞ。
Dscn1001

Dscn1004


ロゼッタ・ストーン
Dscn1007


古代エジプトで猫は神聖な動物とされていたんだな。
Dscn1030

やはりエジプトのコーナーは見ごたえあり。
Dscn1037

Dscn1039

Dscn1043

Dscn1046

Dscn1063

Dscn1062

ウルのスタンダード。思ってたよりも小さかった。
Dscn1068

Dscn1079

アウグストス帝
Dscn1088


よくわからない文字だな
Dscn1112


人類の至高の宝の数々を、しかと拝んできた。17時35分、外は大雨だ。
Dscn1013

Dscn1014

Dscn1020

Dscn1022


■パブ「シャーロック・ホームズ」

地下鉄でチャリング・クロス駅へ。
17時58分、パブ「シャーロック・ホームズ」へ入店。かつてシリーズに登場したノーザンバーランド・ホテルの跡地で営業する「ホームズ」パブとあっては観光客のごった返すイメージなのだが、平日は予想に反して地元のビジネスマンの姿が多いことがわかった。
Dscn1117

ビールと、サンデーローストと呼ばれる「Dr.Watson's Traditional」を注文。12.95GBP。
Dscn1118

味のほうは……。
でも高給レストランと違って気軽に入ることができる点で、パブはひとり旅観光客にとって重宝だ。


■Les Miserables

ホテルで小休止。この点、チャリング・クロス~トラファルガー広場に近いホテルは地理的に有利だ。
おや、もう時間がないぞ。チャリング・クロス駅前からタクシーに乗り込み、Queens Theatreへ向かう。
19時15分、劇場に到着。
ニューヨーク、ロンドンと通算4度目の『Les Miserables』鑑賞となる。
Dscn1119


土間席は前から4番目のD4。迫力ある席だった。
幕間の白ワインは6GBP。開演前と幕間の写真撮影もOK。
Dscn1123

Dscn1127

なんと終演は22時30分だ。幕間含めて3時間か。

22時50分にホテルへ戻る。いつものコンビニでサンドイッチ他を購入(3.2GBP)。

■帰国です。

2017年5月4日(木)曇り

5時30分起床、6時40分チェックアウト。
スーツケースをごろごろ転がしてチャリング・クロス駅へ。6時51分、地下鉄Heathrow Terminal4行きに乗る。ベーカールー線、ピカデリー線と乗り換える。
・ピカデリー線はEarl's courtを超えると、地上に出るんだな。
・手荷物を置く網棚がない。不便と思っていたら、背中側にスペースがあり、そこに置くのだと知った。でもほとんどの人が足元に置いている。そりゃそうだ。
・駅に到着し、ドアが開いてから「ここは○○駅。次の駅は△△です」とのアナウンス。不親切だな。

7時50分、ヒースロー空港ターミナル4駅に到着。
8時13分カウンターでチェックイン。「どうしてセルフチェックインしないの?」と嫌味を言われた。
8時32分、セキュリティをパス。スペイン、モロッコなどと異なり、ここはしっかりしている、

家族、会社の同僚へのお土産を漁る。
まだ時間があるので行き交う人を観察。
・イスラム女性。全身、いや、顔半分から下を黒い布で覆い、敬虔なムスリムなのだろうが、ナイキを履き、スマートフォンをせわしなく操作し、ハロッズのショッピング・バッグを掲げる姿は、なるほど、グローバル・スタンダードだな。

9時20分になって、やっとアムステルダム行きの搭乗口が提示された。55分にボーディング。
席の隣は、ドバイへホリディに行く若いイギリス人男性だ。毎年、日本の鈴鹿でガイドをして働いているという。

10時35分に離陸、ケーキとコーヒーが出る。
11時25分(オランダ時間12時25分)にランディング。
12時35分、アムステルダムに到着。

帰りはゆったりと過ごしたいので、ビジネスクラスにアップグレードすることにした。
KLMのカウンターで訊くと、40,000マイル+342ユーロをオファーされ、受諾。

14時5分、関西国際空港行きKL867便にボーディング。
あれ? 新鋭機787-9じゃなくて、旧型777-200ERなのか。まぁいいや。
シャンパンでのどを潤す。ビジネスクラスだからスリッパが提供される。

隣の中年女性は、なんと来日20回越えのオランダ人。九州を友人と2週間かけて廻るのだそうで。
彼女は日本語を話すので、会話が楽だった。

15時10分に離陸。7分で雲の上に上昇するが、横揺れがきつい。安全フライトで頼みます。
Dscn1129


チーズと白ワインが出た。
機体はバルト海上空。往復で航路が異なるのだな。
ラトビアに入る辺り、海岸線がくっきり。
Dscn1130

16時40分に夕食。コーン・スープが美味い。「スープは食べるもの」であることを認識させてくれる一品だ。
メインはアイリッシュビーフシチューを選んだ。赤ワインも○。
Dscn1132

Dscn1133

ケーキもうまく、前回(2016年8月)と違って、今回のディナーは合格点だ。

機内販売で紳士物を購入した。170Euro。

夜モードに入った長いフライト。機内ではウォークマンを聞いて過ごす。

24時45分、朝食の時間だ。いつものロールエッグが美味い。もう日本海上空だ。
Dscn1135


8時25分、降下開始。
8時40分、無事にランディング成功。

9時5分に入国できた。
両替は155Euro(ユーロ)を18,445円と、105GBP(ポンド)を14,178円へ。
ほっとして小休止。ドーナツ+コーヒー(519円)
10時に三ノ宮行きバスに駆け込み乗車し、すぐに出発。11時5分でJR三ノ宮駅前到着、JRで戻る。
タクシーで12時過ぎに自宅へ無事戻る。
こっちは初夏の陽気に包まれて、ロンドンとは違った活気に満ち溢れている。

次は7月の旅行の準備だ!

最後まで拙文にお付き合いくださり、Thank you very much!

< The END >

2017年5月15日 (月)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その5 [男ひとり旅の美学]

Dscn0842

ナショナル・ギャラリーの「いいね!」


■London Transport Museum ロンドン交通博物館

初めての入館となる。え? 入場料17GBP(2,500円)って高すぎるだろう。
Dscn0595


でも、それだけの価値は十分にあった。

地下鉄道(蒸気、電気)の発達。
Dscn0609

Dscn0614
そりゃぁ、地下鉄で蒸気機関車って、煙が大変だっただろうに。

で、電気機関車の登場です。
Dscn0630

Dscn0637

Dscn0640

Dscn0642


オムニバス(転じて、バスになる)は馬車、トラム、自動車。交通需要に合せて2階建て馬車が登場し、それが現代に引き継がれているんだな。
Dscn0597

Dscn0599

Dscn0601


ダブルデッカー(2階建てバス)は1919年のものと1936年のものが興味深かった。
Dscn0661

Dscn0667

Dscn0673_2

シフト・レバーは右側にあるんだな。
Dscn0674

Dscn0694

Dscn0742

ここから新しいタイプ。
Dscn0685


タクシーは、かたちは違えど、その機能はまったく現代のものに同じ(客席は5名、助手席が荷物置き場)だとわかる。
Dscn0662

Dscn0665

カフェでガス水(1.7GBP)を飲み、土産物を買う(Tシャツなど25GBP)。
ここは実に良かった。15時10分まで長居した。

ストランドを東へ歩く。トワイニングに入り、お土産(紅茶)を買う(17GBP)。
Dscn0749


■Temple Church テンプル教会

『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで気になっていたんだ。
Dscn0751

Dscn0759

Dscn0760

Dscn0768_2

Dscn0772


■ヴィクトリア・エンバンクメントを歩く

このタイプの古いバスが好きだ。
Dscn0773

Dscn0862

クレオパトラ・ニードルが見えて来た。
Dscn0779

Dscn0784

Dscn0781


■ナショナル・ギャラリー

トラファルガー広場の一隅に、その時々によって置かれるものが変わる台座が一基、存在する。
前回(2014年12月)は真っ青なオブジェだったが、今回はでっかい「いいね!」か。これも時代の趨勢かね……。
Dscn0842_2


ここは上品な絵画が多くてお気に入りだ。
Dscn0805

Dscn0806

Dscn0837


Canalettoの『Venice』(1740年)
Dscn0821

Dscn0823

Dscn0822


ゴッホ『ひまわり』『蟹』
Dscn0820

Dscn0835

ピサロの息子なんです。
Dscn0813

内装もお気に入りです。
Dscn0833

Dscn0831

Dscn0834


今回もルノワール『雨傘』が展示されていない……。
係員に尋ねると、今年の5月には戻ってくるらしい。期待、大。


■The Phantom of the Opera

Her Majesty's Theatreで『オペラ座の怪人』を鑑賞。
これがロンドンで3度目の鑑賞となるが、やはり迫力あり。セリフはさっぱりだったが。
座席は土間席、前から5番目のF9。結構良い席だった。観客は半分がアジア系のようだ。
幕間に白ワインを求めるが、7.5GBPもした。
以前は開演前や幕間の写真撮影は黙認されていたが、今回は「No Photo! No Photo!」と規制が厳しかった。
Dscn0849

Dscn0592

22時10分に公演終了、明日の朝食を買い(7GBP)、22時25分にホテルへ戻る。グランド・ホテルはウエストエンド中心からも近く、とても便利だ。

明日は観光最終日。続きます。

2017年5月14日 (日)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その4 [男ひとり旅の美学]

Dscn0502

エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)と国会議事堂


2017年5月2日(火) 晴のち曇り

8時15分起床。街中のホテルはやはり周りがうるさく、なかなか寝付けなかった。
朝食はチキンサンドとBLTサンドとジュースとホットコーヒー。これで十分だ。

9時25分出発。おや、ジブラルタルと違って寒いぞ。いったんホテルの部屋へ戻り、ジャケットを羽織って再出発。

■Trafalgar Square トラファルガー広場

僕は、ここがロンドンの中心だと勝手に思っている。ネルソン提督のトラファルガー海戦勝利記念柱と、チャールズⅠ世の像が印象的。その奥にナショナルギャラリー。ダブルデッカー(二階建てバス)はひっきりなしにやって来る。
Dscn0588

Dscn0591

この高みから、英雄ネルソン提督は何を想う?
Dscn0478


■White Hall ホワイト・ホール

官庁街。このみすぼらしい建物がダウニング街10番地の首相官邸。
Dscn0485


日本国のように省庁の大仰な看板はなく、片隅に「○○省」と彫り込まれているだけ。
Dscn0482

Dscn0483

Dscn0484


■House of Parliament エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)と国会議事堂

ああ、ロンドンで最も好きな光景だ。ビッグ・ベンが朝の陽光に照らされて綺麗だ。
Dscn0491

Dscn0498

ロンドンタクシーのかたちが好きです。ロンドン・アイとロンドン水族館を背景に。
Dscn0501


国会議事堂の内部を見学できる日は限られている。この日はダメだった。
Dscn0510

ウェストミンスター橋と茶色に濁ったテームズ川。
Dscn0515


■Tate Britain テート・ブリテン

ここは2010年3月に訪問して以来となる。
Dscn0520

Dscn0521

この絵画を観に来たんです。
夏目漱石の『三四郎』に出てくるJohn Everett Millaisの『Ophellia オフィーリア』(1852年)。
Dscn0535

Dscn0549


個人的にはこの絵に心惹かれた。
John Everett Millais『Mariana』(1851年)。
Dscn0551

Dscn0554

エクスチェンジ前の花売りか。
Dscn0527


他にもお気に入りを何枚か。というか有名どころだな。
Dscn0530

Dscn0532

Dscn0538


タクシーでホース・ガーズへ向かう。8GBP。

■Horse Guards ホース・ガーズ 近衛騎兵隊の交替式

近衛騎兵隊は、赤い軍服のライフ・ガーズと青い軍服のブルー&ロイヤルの2種類から編成され、毎朝11時に任務交替式が行われる。せっかくなので観ることにした。

11時と11時30分に交替式。バッキンガム宮殿の衛兵交替式のように、もっと派手かと思っていた。こんなもんか。
Dscn0555

Dscn0561

Dscn0566

Dscn0568


今夜の劇場の下見を兼ねてウエスト・エンドをうろうろ。
12時にCaffe' Concertoで昼食。
ラムシャンクとビールとケーキとカフェ・ラテ。実に美味だったが38.2GBPも請求された。
Dscn0593

Dscn0594


コベントガーデンでは、特に買いたい物はなかった。2010年には古雑誌の掘り出し物を買えたのになぁ。
Dscn0746


まだお散歩の途中ですが、続きます。

2017年5月13日 (土)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その3 [男ひとり旅の美学]

Dscn0307

THE ROCK OF GIBRALTAR


2017年5月1日(月) 晴、今日はメーデーか
7時35分起床、晴れて良かった。
Dscn0273_2


朝食はまた腹八分目を守れず、反省。
Dscn0276

Dscn0275

9時20分にホテルをチェックアウト。荷物を預けてジブタルタル最後の観光に出発。

ケーブルカーは9時30分からの運転だが、5分前で30人の行列だ。バスツアーの売り込みが喧しい。これを除けば、リゾート地らしく静かで気持ちの良い朝だ。


■ザ・ロックに登る!

9時35分に開場。チケットはケーブルカー往復とネーチャーリザーブを含む22GBPのものを選択した。が、復路ケーブルカーの代金が無駄になることを後で知る。
トータルで考えると、ツアーに参加する方が良かったのかもしれない。

15人くらいケーブルカーに乗り込み、いざ、頂上へ。
Dscn0277

Dscn0278

Dscn0282

Dscn0287

面白い船が見える。何かの実験船かな?
Dscn0289

まずは北側の展望台から、ジブラルタルの街を見下ろす。
Dscn0290


そして、ザ・ロック!
Dscn0291_2


頂上はこんな感じ。
Dscn0305


東側、朝日に輝く地中海
Dscn0308_3


眼下の空港には着陸したばかりの民間航空機も見える。
Dscn0300


この人間ばかりの展望台に、猿がやってきた。
Dscn0319


そう、ここ、ザ・ロック=ターリク山は、実はイギリス軍に保護された猿たちの楽園でもあるのです。
Dscn0321

Dscn0322

Dscn0325


ST.MICHAEL'S ROADを南へ歩く。
3匹の子猿が走り回り、キーキーとじゃれあっていた。かわいいもんだ。
Dscn0332

Dscn0336


きちんとお座り。
Dscn0346

で、この急峻な岩山は、現役のイギリス軍の要塞でもあります。
Dscn0353

Dscn0360

O'HARA'S BATTERY。海峡を睥睨する旧式の要塞砲(複数ある)は、観光資源と化している。
Dscn0372

Dscn0363

Dscn0362

Dscn0365

Dscn0380


坂を下ると、ST.MAICHAEL'S CAVEに行き着いた。
カフェでビール(3GBP)を飲み干し、洞窟に入ってみる。
Dscn0383

Dscn0385

Dscn0394

Dscn0396

う~ん。面白くなかった。やっぱり猿の方が良いや。
Dscn0398


次はQUEEN'S ROADをひたすら北上するが、ここは何もなく、ただ歩き疲れる。
Dscn0399


ジブラルタル空港を見下ろす。航空機の離発着の際は、こうやって人も車も待たされるわけだな。
Dscn0400

Dscn0401


ここは軍民両用空港。戦闘機も24時間待機ってわけか
Dscn0406

やっと、THE GREAT SIEGE TUNNELSにたどり着いた……。
Dscn0414

Dscn0415

スペインからこの地を奪取したイギリスが掘削し、1779年に要塞化したとある。
中は大砲でいっぱいだ。
Dscn0418

Dscn0422

Dscn0447

岩山の中だから、天井から水がひたひたと落ちてくる。中は水浸し。
Dscn0453


要塞砲口から覗くと、こんな感じ。スペイン国境、ラ・リネアの街が良く見える。
Dscn0429

中は博物館のようになっている。
Dscn0443

Dscn0423

Dscn0431

Dscn0435

Dscn0450

Dscn0458


ジブラルタル空港の滑走路は1942年に整備されたとある。
Dscn0449


THE GREAT SIEGE TUNNNELSを出る。もう歩けないぞ。。。
WILLIS'S RDを下って街へ向かうことにした。
ケーブルカーの復路分の切符が無駄となった。
Dscn0461


EU旗、ジブラルタル旗、ユニオン・ジャック。この地の位置づけが良く分かる。
Dscn0460


途中、CASTLE RDの階段(これも急)を下り、GOVERNOR'S STに出られた。そのままMAIN STREETへ出る。
Dscn0462


■ジブラルタルの休日
中央広場は土日とうって変わって、大変な賑わいだ。
Dscn0463

Dscn0464


メインストリートもこの通り。ここでフィッシュ&チップスとビールの昼食を摂る(12.5GBP)。
Dscn0465


■ロンドンへ移動です。

ホテルへ戻り、タクシーを呼んでもらう。今度はすぐに来た(14時40分)。
14時50分にジブラルタル空港に到着(12GBP)。
あれ? まだチェックインできないぞ。15時20分から? それはないだろう。
スプライト(3.8GBP)を飲んで時間を潰す。ヒースロー空港もジブラルタル空港も無料Wi-Fiが充実していて良い。

15時25分にチェックイン。
フライトまであと1時間ある。
ジブラルタル旅行の締めは、ジブラルタルビールとドーナツにした。……おかしなチョイスだったか。
Dscn0467


テラスで飛行機を待つ。風が心地良い。これが「ジブラルタルの風」か。

そうこうするうちにBA機が到着した。あぁ、ぼけっとしていて着陸の瞬間を撮影することができなかった。。。
Dscn0472

16時47分、ボーディング。機内はいっぱいだ。17時10分に離陸。
Dscn0473


さて、機内販売、と。水500mlが1.8GBPだと? ひどい値段だな。
ロンドンまでの3時間のフライトはひたすらウォークマンの音楽で過ごした。葉加瀬太郎は良いなぁ。

19時42分、降下開始。イギリス時間18時53分にランディング。
うおぉ、入国審査の行列が長い。19時35分にやっと入国できた。

日本から持参したオイスターカードに10GBPをチャージし、19時58分に地下鉄ピカデリー線に乗車。
休日(メーデー)の夜とあって、大声で騒ぐ酔っ払いが多いぞ。

20時50分、チャリング・クロス駅に到着(運賃3.10GBP)。
21時15分、うろうろしてホテルを探し当て、無事にチェックイン。

この「The Grand at Trafalgar Square」は、すなわち1880年の出版物にも掲載された「The Grand Hotel」であり、前々から宿泊したいと思っていたのだ。
Dscn0474

夕食がまだだった。おや、小雨が降っているぞ。
近くのパブ「シャーロック・ホームズ」に出向くと「キッチンはclosed」とのことで、ビール1パイント(3.5GBP)を注文。ホテルからほど近いこのパブには、毎晩通うようになる。

近くのレストラン「GARFUNKEL'S RESTAURANT」でフィッシュ&チップスとビールを注文。17.5GBPは高いだろう。
Dscn0475


コンビニ(なんでも屋?)で朝食のパンを購入(6.5GBP)し、22時40分にホテルへ戻る。

それにしてもよく歩いて、よくビールを飲んだ一日だった。
「自分の足でザ・ロックを歩く」目的は果たせたが、1km近いQUEEN'S RDの散策は無駄だった。
ザ・ロックに限っては、ツアーがベストだと断言できるな。

で、地中海の入り口を制するこのジブラルタル要塞をイギリスが手放さない理由は何か。冷酷な地政学上の理由によるもの? 帝国意識の残留によるもの? いや、猿がかわいいからに違いない!
……との、現地を歩いての確信を得たところで、続きます。

2017年5月12日 (金)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その2 [男ひとり旅の美学]

Dscn0202
メディナは細い路地が延々と続く。


2017年4月30日(日) 晴
5時起床。朝食はルームサービスを頼んでおいた。
Dscn0016


6時25分出発。外はまだ暗いぞ。
フロントでタクシーを呼んでもらい、じっと待つ。土日はタクシー予約すらできず、直接呼ぶしかないらしい。
7時6分になってやっと来た。「スペイン・ボーダー」まで12GBP。

で、ジブラルタル出国~スペイン入国を果たし、先日確認したタクシー乗り場を覗くと……1台もなし。昨日の話と違うじゃないか。

しばらく待っても来る気配なし。呆然とする、そして焦る。

ラッキーなことに、7時20分になって、ジブラルタルへやってきた客を降ろしたタクシーを捉まえることができた。
さぁ、出発!


■モロッコ・タンジェへ! ヤラ、ヤラ!(モロッコ語のLet's Go!)

アルヘシラスからはフェリーの本数も多く、こちらが主流ではあるのだが、いかんせん、到着するのはタンジェ新港。そこからはタンジェ旧市街からバスで1時間の移動をしなければならない。どうせなら旧来の「アルヘシラス~タリファ~タンジェ旧港」のルートを取りたい。アルヘシラス~タリファ間はシャトルバスが30分で運行されているし。

タリファ~タンジェ旧港のフェリーをWEBで調べると、適当なのがあった。往復70ユーロか。
そして迷いに迷い、ツアーにすることに。一般的な土産物屋巡りなし、ラクダ鑑賞あり、昼食付きの少し高い商品を選んだ。それでも63ユーロ。フェリー往復より安いし、お奨めです。
どうせ個人で渡航しても「自称ガイド」が付きまとって、ゆっくり観光できないだろうし。
Tangier Cultural 1 day
http://www.frs.es/en/tours-to-morocco/tours-to-morocco/excursions-1-day/tangier-cultural-1-day/

上記ツアーは本当に土産物屋へ寄らないので、買い物する時間が必要な人はこっちかな。
http://www.frs.es/en/tours-to-morocco/tours-to-morocco/excursions-1-day/tanger-basic-1-dia/


タクシーは飛ばす、飛ばす。20分足らずの7時40分にアルヘシラス・フェリーターミナルへ到着。料金は35ユーロだったが、奮発して40ユーロを支払った。

フェリーターミナルのFRS社ブースを訪ねると「バスを待て。Eチケットをドライバーに見せて乗車しろ」とのこと。
7時55分、無事にタリファ港行きのFRS社シャトルバスに乗車することができた。
おや、シートベルトがないぞ。
Dscn0020

8時に出発。乗客の半分はイスラームのフード(ヒジャブ)を被った女性で、アジア人は僕ひとり。
車窓からスペイン・アンダルシア地方の光景を愉しむ。晴れてきて良かった……あぁ、タクシーに帽子を忘れて来た。1週間前に3,000円で買ったばかりなのに……。
Dscn0025

Dscn0031

Dscn0037

タリファに近づくと巨大な発電用風車が見えて来た。実に壮観だが、半分くらいは稼働していないぞ。
左手にアフリカ大陸(のはず)も見えて来た。
Dscn0032

Dscn0038

Dscn0039

8時30分、タリファ港へ到着。フェリーも待機している。イスラムの城塞が残る町だ。
Dscn0044

Dscn0046

Dscn0047

Dscn0048


窓口でEチケットを乗車券に交換したまでは良いが、セキュリティチェックの列が異様に長かった。

セキュリティチェックを受けてスペイン出国審査を終了すると、9時25分。フェリー出発時刻(9時)を大幅に過ぎているが、他の全乗客の審査が終わるまで待ってくれるみたいだ。

フェリー乗り場でツアーアシスタントが接触してきた。「必ず、船中でモロッコの入国スタンプを受領すること。重要」とのこと。もとよりそのつもりだ。

乗船後、船内のモロッコ入国審査の待ち行列の最後尾へ。10時40分出航。
結局、航海中の景色を楽しむことはできず、1時間ものあいだ、立ちんぼのままとなった。
そうこうするうちに船はタンジェ旧港へ入港。で、まだ、入国審査の列は続く。
結局、僕の審査が終了したのは9時55分(モロッコ時間10時55分)、下船は11時00分となった。

下船して入国係員がパスポートを調べるのに並ぶ。スタンプを探す……あれ、ない……なんと、パスポートの見開き最終ページに押されていた。なんてことするんだ!

街はいかにもモロッコっていう感じだ。そして地中海の風が心地良い!
Dscn0052

Dscn0056

Dscn0071

Dscn0065

10時15分、観光バスに乗車。
ツアー客は28人。あとから12人が追加(ピックアップし忘れたみたい)され、総勢40人のツアーとなった。
僕を除き、ヨーロッパ人とアメリカ人だ。
ポーランド人は「祖国は平地ばかりなので、起伏のあるこの地はとても興味深い」と言っていた。

陽射しがキツイ。帽子を失くしたのは痛いが、サングラス(メガネくん用のオーバーサングラス)は正解だった。


■タンジェの街を巡る、巡る

ツアーは最初に海岸線を走り、やがて起伏のある丘を登る。途中、大西洋~ジブラルタル海峡~地中海を望む展望台で小休止。
Dscn0068

Dscn0072

Dscn0082

ラクダとの楽しい撮影会。感染症が怖いので乗らず。
Dscn0094

Dscn0097

Dscn0096

Kasbah カスバ
Dscn0103

Dscn0107

Dscn0112_2

旧王宮はモロッコ博物館になっている
Dscn0143

Dscn0148

Dscn0153

Dscn0157

Dscn0158

メディナと呼ばれる旧市街は、細い路地が延々と続く。
Dscn0176

Dscn0177

スーク(市場)
Dscn0197

Dscn0203

レストラン シシカバブが美味かった。ビール2本で5ユーロはリーズナブル。
Dscn0183

Dscn0184_2

Dscn0187

ミントティーはまぁまぁ。
Dscn0194

14時10分にバスに乗り込み、ツアーは終了。アラブとスペイン文化の融合を感じさせてくれる面白いツアーだった。

急いで出国審査を受け、14時30分にフェリー乗船。
このフェリー、本来は14時発なのだが、フェリー会社主催のツアーでもあり、待っていてもらったみたいだ。
40分に出航。2階席に座っていたら「ここはプレミアムクラス」ということで、追い出されてしまった。
Dscn0207

Dscn0209

15時30分(スペイン時間16時30分)にスペイン・タリファに到着。35分に入国完了。
まじめに入国審査しているのかね?

アルヘシラス行きのシャトルバスはすぐにやってきた。
17時7分にタリファを出発し、17時35分にアルヘシラス港に到着。
Dscn0211

インフォメーション窓口で、ラ・リネア行きのバス・ステーションの位置を問い合わせると、簡単な地図をくれた。
ついでだから、アルヘシラス~ラ・リネア間バスの時刻表も掲載しよう。
Dscn1136


次の便は18時30分だ。2階のカフェテリアでカフェ・ラテとタルトを食す。5ユーロ。
Dscn0214

歩いて15分、バス・ステーションに到着。ここアルヘシラスはお世辞にも美麗な街とは言えない。
カウンターで「チケットは直接、バス運転手から買え」と言われ、1番乗り場へ。すでに乗車が始まっている。
代金2.45ユーロを支払う。往路のタクシー35ユーロとはえらい違いだ。

ここのバスは手荷物しか座席に持ち込めないようで、大きめのリュックですら、車体下部へのの持つ預けとなっていた。出し入れも自分で行うみたい。

定刻18時30分に出発。車窓から見るアルヘシラスは、やはり全体的にみすぼらしい印象をぬぐえない。
Dscn0215


ザ・ロックが見えて来た、
Dscn0219


19時2分、ラ・リネアのバス・ステーションへ到着。


■閑話休題その2

タリファの入国審査場でのこと。
入り口で、モロッコ人のおばあさんが転倒した。すると、審査に並んでいた二人の別々の白人男性が、間髪入れずに駆け寄り、おばあさんを助け起こした。自分の荷物をほったらかしてのことだ。
このシーンが、本日のモロッコ小旅行で一番の鮮烈な印象として残った。


■ヨーロッパ・ポイント、絶景かな!

徒歩でジブラルタルへ入国。
Dscn0223

Dscn0225

タクシーを捉まえて行き先「ヨーロッパ・ポイント」と告げる。
EUROPA ROADではなく、東側のSIR HERBERT MILES RDを走ってくれた。違った光景が見られて良い。
Dscn0227

Dscn0229

DUOLEY WARD TUNNELでは水浸しになった。
EUROPA ADVANCE RDは下り坂。運ちゃん「あれがヨーロッパ・ポイントだ」とのことで、期待、大。

灯台のそばで降ろしてもらう。12GBP。

ヨーロッパ・ポイント! ジブラルタル海峡を望んで絶景なり。ザ・ロックを背景に、ユニオンジャックと大砲とがジブラルタルの位置付けを象徴する。
Dscn0239


地中海、ジブラルタル海峡、大西洋を一望できる。
Dscn0248

Dscn0232

Dscn0253

Dscn0262

Dscn0246

HARDING'S BATTERY
Dscn0252


TRINITY LIGHTHOUSE
Dscn0261


SIKORSKI MEMORIAL
Dscn0245


20時10分、ジブラルタル最果てのバス乗り場から2系統のバスに乗り(1.5GBP)、街の中央広場へ。
パブでビール(2.5GBP)を注文。のどを潤した後、メインストリートを歩いてホテルへ向かう。途中、別のパブでフィッシュ&チップスとビールを注文(12.4GBP)。美味い!
Dscn0268


おおっ、郵便もイギリスのローヤルメールなんだな!
Dscn0267


徒歩でホテルへ。やはりEUROPA ROADの上り坂はキツイなぁ。
21時25分にホテル到着。
思いきってタリファからタンジェに向かうルートを選択して良かったと思う。
スークの雰囲気を回想しながら、就寝です。

明日はいよいよ、ザ・ロックへ上るぞ。
期待に胸を弾ませて、続きます。

2017年5月11日 (木)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その1 [男ひとり旅の美学]

昔の日本人の欧州旅行記を読むと、必ずと言ってよいほど地中海の西端に位置するイギリス領、ジブラルタル要塞に関する記述が多く出てくる。どんなところなのか知りたくなり、近郊の北アフリカ・モロッコのタンジェと組み合わせて出向くことにした。
ジブラルタルへの飛行機はイギリスからしか出ていないので、久しぶりにロンドンへも訪れることにした。
6泊8日の男子ひとり旅です。いざ!

旅のテーマは次の三つ。
■英領ジブラルタル。今後もイギリス本国と同調するのか、かつての自治国カナダやニュージーランドなどと同様、独自の世界観を築き、発信する立場をとるのか。よく見る。
■最近興味を抱いた1920年代の街を想像しつつ、最先端のロンドンを歩く。
■モロッコの風を感じ、異文化に自分をさらけ出してみる。何がみえてくるか?

【旅程】
4/28金 日本を出発、ロンドンLHR空港近傍に宿泊
4/29土 AIRでジブラルタルへ移動、ジブラルタル観光、ジブラルタル泊
4/30日 早朝、ラ・リネアからアルヘシラスへ。シャトルバスでタリファへ、船でモロッコ・タンジェへ、タンジェ観光。逆ルートで戻り、ジブラルタル泊
5/1月 ジブラルタル観光、AIRでロンドンへ、ロンドン泊
5/2火 ロンドン観光、ロンドン泊
5/3水 ロンドン観光、ロンドン泊
5/4木 帰国へ
5/5/金 日本へ到着

【参考データ】
往路便
 2017年4月28日 関西空港10時20分発KL868便、アムステルダム行き
 2017年4月28日 スキポール空港17時35分発KL1031便、ロンドン行き
移動便
 2017年4月29日 ヒースロー空港10時40分発BA492便、ジブラルタル行き
 2017年5月1日 ジブラルタル空港17時10分発BA491便、ロンドン行き
復路便
 2017年5月4日 ヒースロー空港9時55分発KL1008便、アムステルダム行き
 2017年5月4日 スキポール空港14時40分発KL867便、関西空港行き

ロンドン・ヒースロー空港宿泊先:Renaissance London Heathrow Hotel(1泊)
ジブラルタル宿泊先:Rock Hotel(2泊)
ロンドン宿泊先:The Grand at Trafalgar Square(3泊)

Dscn0291

ジブラルタル・ロック


■2017年4月28日(金) ヒースロー空港で一泊、ひたすら飛行機を観察

5時起床。JR三ノ宮駅前より7時の空港行きバスに乗車。7時55分に関西国際空港へ到着。55分は最速記録じゃなかろうか。
チェックイン後、いつもの海外旅行保険を申し込んだ。死亡5千万円で10,480円なり。
両替は29,793円を240EUROと69,883円を460GBP(ポンド)へ。ユーロはほとんど使わなかったな。

9時20分に出国。GWだけあってセキュリティ審査の行列も長い。出国審査場では「搭乗まで時間がない」との理由から最前列に割り込み、出国カードを書かずに出国しようとする夫婦がいた。当然出国を拒絶され、カードを書き直しにフェードアウト。なんて間抜けな。

シャトルバスも満員で一本見送って乗り込んだのは良いが、信じられんことに、車内で座り込んで缶チューハイを飲む女がいた。何でもありだな。

10時6分、新鋭航空機787-9にボーディング開始。エコノミーコンフォートの12Kは窓側でエンジンの真横だ。
隣は空席、その隣は感じの良いフランス・ブルターニュ人の男性B氏。来日6回は嬉しいですぞ。
で、この12K席、暖機の間中、天井から水がぽたぽたとしたたり落ちてきた。設計の欠陥なのか、製造上のミスなのか……。害は無いが嬉しくない。
Dscn9875

10時30分に離陸。上空から神戸空港、明石海峡大橋を見下ろす。
Dscn9878

Dscn9879

Boeing 787-9 Dreamlinerは、窓が電子ブラインド。ボタン操作によって、段階的にグレースクリーンになるのだ。明度の調整もできる。またエコノミーコンフォート席は777型機よりリクライニング角が大きい。ACコンセントも各席に装備され、スマホ充電が可能だ。

11時50分に昼食。ハンバーグに赤ワイン。まぁまぁだが量的に少し物足りないなぁ。
Dscn9887

長野の山がきれいに見えるぞ。
Dscn9884


メガネがすぐに汚れるのは、機内がほこりっぽい証拠と言える。その意味でも機内でマスクは必須だ。

13時30分に照明が暗くなるなか、ロンドン旅行の大凡の計画を立てた。大英博物館はやはり外せない。

16時30分までハイレゾ・ウォークマンで音楽を楽しみ、その後は映画『四月は君の嘘』を鑑賞。
「違うよ、音楽が自由なの」「AGAIN」「どこまでできるかわからないけど、前に進む」
宮園かをりと有馬公正の役もぴったりだ。実に良かったぞ。

18時40分、バレンツ海に到達。あと3時間。機内のJAZZを聴く。「Vivaldi Avi Avital」が良い。

19時30分、スウェーデン上空。池も河もみな凍っている。シベリアもそうだが、こんなところでどうやって暮らしてゆくのだか。
Dscn9889

20時15分(現地時間13時15分)に昼食が出る。チキンパスタ+白ワイン。
Dscn9890

Dscn9892


14時38分、降下開始。雲のなかへ突入する瞬間はいつ見ても良い。『ラピュタ』の一シーンを思い出す。

14時52分にランディング。今回はブレーキがキツくて大きく前のめり。もっと上手く操縦してほしいなぁ。
B氏と別れの挨拶を交わす。「パリに停めた自家用車で『たった300km』を運転してブルターニュの自宅へ向かう」そうな。Bon Voyage!

トランスファーへ。15時35分にセキュリティをパス。1時間以上あるのでカフェオレ2杯とケーキ2個を平らげる。……こんなことしているから痩せないんだな。22ユーロは高い。隣のテーブルでは姉妹4人がかまびすしくおしゃべり。古今東西、この光景は変わらないか。
Dscn9894

Dscn9895

17時10分、ロンドン行き737-700にボーディング。787-9に比べるとやはり狭い。
軽食はチーズサンドイッチとクッキー。昔より美味くなっている。

18時20分、イギリスに入国完了。僕の入国審査官(黒人女性)は面と向かって審査中、2回もデッカイあくびをした。あのなぁ。

スーツケースを回収して、さて、どうやってホテルへ向かうかな? 「空港から近い」から歩く? ないな。タクシー乗り場へ。当たり前だが「鉄道駅から近い」と「空港から近い」とでは訳が違う。10分近く乗車し、14.5ポンドもした。

ホテルのロビーは航空関係者でごった返している。19時にチェックイン。
部屋の窓の外は……おぉ、滑走路が目の前だ!
とりあえず写真を。
Dscn9897

Dscn9908

これも当たり前だが、近くにコンビニなどあろうはずがなく、夕食はルームサービス。ハンバーガーと白ワインと水で30GBP(ポンド)もした!
Dscn9911

良くワインを飲んだ日だったな。


2017年4月29日(土) 曇り
6時起床。良く寝付けず何度も起きた。生活リズムが狂うと良くない。

なるほど、飛行機の発着は6時からなんだな。(24時間空港ではない。)

6時30分に朝食。イングリッシュ・フル・ブレックファストは久しぶりだが、これで10GBPならリーズナブルだと思う。
Dscn9917


あぁ、中国人の中年団体客がペチャクチャとうるさい。朝からげんなり。旅情が削がれるというもの。
この巨大ホテル(360部屋)に日本人は3人しか見ていない。

朝日に輝く機体が次々と滑走路へ降りてくる。関空では見られないA380も数種類を見ることができた。
Dscn9928

Dscn9929

Dscn9923

Dscn9913

8時前にチェックアウト後、シャトルバス(5GBP)で空港ターミナル3へ。8時15分着。45分にセキュリティをパス、時間が余って仕方がない。早いが免税店でロンドン土産を購入。

10時10分、初のBA機にボーディング。A320は満席に近いが隣が空席なのはラッキーだ。
アジア人の乗客は僕ひとりみたいだ。

11時8分に離陸。ANA国内線と同じように、この路線の飲食サービスは有料で、ビーフサンドイッチとビールが8.7GBPもした。
欧州系の機体路線らしく、ICカードチップ付きのクレジットカードしか受け付けてくれない。
僕のメインカード(磁気ストライプ)はダメで、サブカードで支払いるハメに。

■閑話休題その1

アムステルダムからロンドン行きの機内でもそうだったが、この地のエコノミークラスでは、誰もシートをリクライニングさせない。暗黙の了解事項なんだろうか。数年前は狭い座席でのリクライニング賛否が話題となったが、こうやって決着? こういった点では、ヨーロッパは洗練されていると思う。

■ジブラルタルへ!

せっかく、空からジブラルタル・ロックを撮影しようと思っていたのに、ジブラルタル全域が深い霧でおおわれている。
機体は降下して着陸を試みるも、再噴射して急加速上昇。機長アナウンスによると、もう一度着陸を試みるとのこと。
14時、無事にランディングに成功。機内は一斉に拍手。僕も拍手。
Dscn9937

滑走路を横断する車と人の列
Dscn9940

機体を下り、歩いてターミナルビルへ。
Dscn9942

Dscn9943


審査はチョチョイと終わり、14時10分に入国完了。
Dscn9945_2

スーツケースがなかなか出てこない。サーフボードが多いな、
やはりアジア人は僕ひとりだ。

で、タクシーが全然こないぞ。10人待ち。土曜日曜休日のジブラルタルではタクシーを捕まえるのが大変だと、後でホテルマンから知らされた。

時計を一時間遅らせる(イギリスから1時間遅れ。スペインに同じ)。
15時30分にタクシーに乗車。おお、英領なのに左ハンドル・右側通行なんだな。
40分に有名な「ロック・ホテル」に到着、坂道の途中にある。
Dscn9955

フロント周りは昔のホテルといった感じ。ロビー前の階段は、年配の客には厳しそう。

部屋は綺麗し眺望も良いが、金庫が壊れているぞ。
Dscn9948

Dscn9950

Dscn9951


現存するヨーロッパ最後の植民地、スペイン南端の英領ジブラルタル。ジブラルタル国旗に並んでホテルに掲揚されるはユニオン・ジャックだ。
Dscn9954

16時20分にお散歩へ出発。ロビー横のカフェ・バー兼カジュアルレストランでビール1パイントを注文。美味しいぞ。
50分にホテルを出発。長い坂道を下りて「ザ・ロック」へのケーブルカー乗り場へ。
Dscn9956

なんと、「強風のため運行停止」とのこと。残念!
Dscn9957

しかたがない、スペインへ向けてメインストリートを歩く。
Dscn9958

Dscn9964

ジブラルタル政庁
Dscn9966

ジブラルタル総督の邸宅
Dscn9968

教会
Dscn9969


土日はどこの店も休業で、閑散としている。やる気あんのか。
Dscn9970

Dscn9973

まぁ、海辺の街にイギリス風味が加わって、なんか良い感じだが。
ロンドンと同じ赤いダブルデッカーが右側通行なのも、新鮮。

寿司とカレー? 無いな。
Dscn9974


CASEMATES SQUARE中央広場を抜けて、スペイン国境方面へ。
Dscn9976

Dscn9977

Dscn9978

Dscn9981

Dscn9984


■ジブラルタル空港を歩く。
一度歩いてみたかったジブラルタル空港。ここって世界で唯一、滑走路を人や一般車両が横断できる場所として有名だ。狭い領地に無理やり空港をねじ込んだ結果とはいえ、面白い。
Dscn9985

Dscn9995

Dscn9996

■スペイン国境越え
徒歩で国境に到着。写真撮影は控えて、しずしずと審査場に入室。出国と入国合せても1分? 拍子抜け。

国境を超えるとスペインの地方都市、ラ・リネアだ。ジブラルタルと違って、見るからに寂れた感じは否めない。
国境を超えてすぐ右手にタクシー乗り場があり、客引きに忙しい様子だが、ここはまた後で。

で、少し歩いてアルヘシラス行きのバス・ステーションを探し当てる。
窓口でアルヘシラスまでの料金を訪ねると、2.45ユーロ。さて、バスのチケットを購入しようかなって、ユーロを忘れた! 財布の中にはポンドのみ! われながら阿呆だ……。
しかたないので、時刻表をもらう。

え? アルヘシラスのバス・ステーションへ30分で行ける7時発の直行バスは平日だけ? 土日のバスは45分もかかる?
アルヘシラスではバス・ステーションから港まで歩き、8時のフェリーに乗らなければならない。間に合わないぞ。

しかたない、さっきのタクシーステーションを訪問し、料金と時間を問い合わせる。
20分で35ユーロとのこと。タクシー運ちゃんたち「See you tomorrow」と期待させてくれる。こっちで良いか。


そして翌朝、この期待は 見 事 に 裏 切 ら れ る こととなる……。


18時30分、再入国
よく歩いた。ジブラルタルでは、本当にタクシーを捉まえられない。タクシー乗り場も少ないし。
Dscn0003


20時15分、パブ「ピカデリー」で夕食。ビーフステーキ(量多すぎ)とビール1パイントで25GBP。
Dscn0011


この地ではジブラルタル政府発行のポンドだけでなく、イギリス中欧銀行発行のポンドがそのまま使える。
上がジブラルタル政府発行のポンド。気のせいか、女王の顔が若い。
Dscn0017

Dscn0018

外はまだ明るい。QUEENWAYを散歩。
Dscn0009

Dscn0006

Dscn0004

Dscn0012

明日は5時起きなので、24時に就寝するところで続きます。

2015年5月 9日 (土)

2014年12月ロンドン その3 [男ひとり旅の美学]

Dscn2453


2014年12月29日(月)

■マダム・タッソーの館

地下鉄でベーカー街へ。楽ちん。
9時40分、マダム・タッソーの館は長蛇の列。ここは大人しく並ぶ。
チケットを入手できたのが11時で、しかも45分後の入場だと?

Dsc_1144

ものは考えようで、その待ち時間を利用してリージェントパークを散歩することにした。
兵庫県立明石公園とはまた異なる趣き。
春から夏にかけては、草花がきれいなんだろうが、冬の公園もまた良し。

Dsc_1152

Dsc_1154


氷の上を滑り歩く鳥たち。かわいいものだ。

Dsc_1159


Park Crescentの高級アパート群。どんなクラスの人が住んでいるのかな。
Dsc_1148


で、マダム・タッソーの蝋人形の館だが、ここは素直に楽しめた。
残念ながら日本人(葉加瀬太郎さんとか)には会えなかったが、著名人と写真に納まることができた。
Dscn2531


Dsc_1178

Dsc_1185



12時に館を出る。
シャーロック・ホームズ博物館も長蛇の列。ここは以前(2010年4月)に視たからいいや。

地下鉄でいったんホテルへ戻る。ジュビリー線はまた故障で、他線を経由。
ホテルのラウンジで小休止(多い)。ビール2本とクッキー3枚が昼食となった。

13時50分に再出発。バス9番でナイツブリッジへ。
ハロッズで土産探しも楽しいが、どれも高い!

■科学博物館

14時45分、Science Museum科学博物館へ。
ここは発電、交通、航空宇宙、コンピュータなどあらゆる産業遺産を集めた博物館で、実に面白かった。

Dsc_1193

Dsc_1197

Dscn2573

Dscn2579

蒸気タービンって、1891年に実用化されていたのか。
Dscn2552

Apple Home Computer 革命的PC
Dscn2595

Dscn2596


Cray-1A 懐かしのスーパーコンピュータ
Dsc_1212


世界標準時の時計システム
Dsc_1213

A piece of the moon
Dsc_1195



■夜の路地は人でいっぱい

タクシーでCovent gardenコヴェントガーデンへ。ここは大盛況。
The East India companyで紅茶を購入した。(24GBP)
Dsc_1214


歩いてLIBERTY リバティ百貨店へ。ここで良いお土産を買うことができた。
Dscn2598


リージェントストリートはものすごい人、人、人。
タクシーも全くつかまらず、歩いていったんホテルに戻る。

■THE PHANTOM OF THE OPERA

HER MAJESTY'S THEATREへ。
オペラ座の怪人を鑑賞するのも二度目。前回(2014年4月)と演出が異なっていた。
地下の隠れ家に「人形」がいない。なるほど、このほうがすっきりするな。

Dscn2599

劇場ではついに日本人に会わなかった。中国人の活気の良いこと。
3人組の若者と会話したが、彼らは上海近郊の街からやってきたそうな。
彼らの活力ある姿を見ていると、彼らの国と我国の将来の対比も垣間みえてくる。
楽しい劇場で、少し悲しくなった。

22時30分に戻る。
夕食は6オンスハンバーガーだ。ファストフード店のものと全く異なり、実に美味。
Dscn2600


■帰国です。

2014年12月30日(火)

6時50分にホテルをチェックアウトし、直下のチャリング・クロス駅から地下鉄ピカデリーラインに乗る。
8時10分にヒースロー空港ターミナル4に到着。

オランダ時間11時15分にスキポール空港着。ここは広い。
ラウンジでシャンパン、赤ワイン、チーズ、ハム、クッキーを摂取。

復路・関西空港行きのKL867便777-200のエコノミーコンフォート席は空いている。
今回も最前列にしたが、往路777-300と違って足元が広くて快適。

10時間45分の航空旅行が始まった。

日本時間の午前4時。西シベリアはもちろん雲の上。厳しい寒さの窓外に、恐ろしいほどの星々が輝く。特にオリオン座が際立つ。こんな空を間近に見られるのも夜の航空旅行の醍醐味だな。

ふと、エンジンと主翼に目をやると、上方に影がついている。遠方、東の太陽が下側を照らしているのか。初めて見た。
Dscn2606

平成26年の大晦日の10時に無事に帰国できた。良し。

駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

END

2015年4月18日 (土)

2014年12月ロンドン その2 [男ひとり旅の美学]

Dscn2501

2014年12月28日

日曜日だから、休みの店が多い。
オールドボンドストリート、ニューボンドストリートには名だたる高級店が連なり、実に雅やかな雰囲気を醸し出す。
カフェの前に駐車する自動車もレベルが違う。
そうだ、ここは富裕層の街なんだな。

Dsc_1108

Dsc_1110


メイフェアを歩き、ダブルデッカー・バスに乗ってナイトブリッジへ。
ハロッズは12時開店? 遅いなぁ。

■V&A ヴィクトリア&アルバート博物館
ヴィクトリア女王とその旦那君の名を冠したVictria and Albert Museumは、膨大なマテリアルの展示もさることながら、1851年ロンドン万国博覧会の名残が視られるのでお気に入りだ。

Dscn2461

Dscn2493

Dsc_1116

Dsc_1120

18世紀から20世紀にかけてのファッション史に関する展示。
全体で言えば1750年~1900年の英国に関するエリアが一番良かったな。

Dscn2462

Dscn2463

Dscn2465


20世紀になるとファッションも変わる。

Dscn2467

Dscn2468


Dante Gabriel Rossetti 『The Day Dream』(1883年)

Dscn2475

Dscn2476


1851年の万国博覧会は、ちくしょう、もう一度開催してほしいくらいだ。

Dscn2477

Dscn2494

Dscn2481


SAVOY THEATREで公演された”THE MIKADO” 観てみたいなぁ。

Dscn2488

Dsc_1121


13時にハロッズへ。大丸や高島屋より巨大な高級店じゃなかろうか。
内装を観るだけでも愉しい。

Dscn2460


■ウェストミンスター界隈
いったんホテルへ戻り、宿泊客専用のラウンジで休憩。昼間からハイネケンを飲む気分は格別だ。
15時再出発。

エリザベスタワー=ビッグ・ベンは良いな。

Dscn2501_2

Dscn2502


で、Westminster駅は閉鎖中? 仕方ないからWaterloo駅までのエリアを久しぶりに歩いた。良い散歩になったぞ。

Dsc_1132

Dsc_1133


■Museum of London Docklands ドックランド博物館

地下鉄Jubilee lineジュビリーラインでCanary Wharf駅へ。

Dsc_1134

かつては世界の造船界で卓越した地位を占めたDocklandsに、博物館ができている。

Dsc_1137

Dscn2503

Docklandsの黎明期から興隆期、蒸気船と帆船の混交する時代、全盛期から衰退する姿、水上警察、戦時協力、各種積荷に関するエピソードなどなど、予想以上に船と港湾に関する展示が充実していた。

Dscn2526

Dsc_1141


コンラッドの展示もあり。

Dscn2513


昔の自動車輸出(船積み)は、なんと1台ずつ吊り下げていたんだな。

Dscn2514


3階には展示エリアの三分の一を割いて、船員が上陸した際に通ったという盛り場が再現されている。

Dscn2525

16時から18時までの2時間、たっぷりと観たぞ。
Dscn2520


■かつての巨大港町は、金融センターに変化してしまった

かつて世界最大級の港湾だったLondon Docklandsロンドン港。現在は超絶な金融センターとなり、港の面影はモニュメントと化したクレーンとMuseum of London Docklands ドッグランド博物館に残るのみ。

神戸港の将来もこんな感じなんだろうか。
(船舶の寄港もめっきり減ってしまい、神戸港は「医療センター」に変化しつつあるのです。)

Dsc_1136

Dscn2528


帰りは地下鉄ではなく、West India Quay駅よりDLRに乗ってみた。高架上を行く軌道列車だ。

Dscn2504


途中で地下鉄に乗り換えるはずが、
Not in Service
ってひどい話だ、まったく。故障が多いのかな。
しかたがない。Monument駅を出て歩き、ダブルデッカーに乗ってホテルに戻った。

セントポール大聖堂もクリスマス装飾。

Dscn2529

夕食はルームサービスだ。量が多いな。
Dscn2530


満腹になったところで続きます。

2015年4月16日 (木)

2014年12月ロンドン その1 [男ひとり旅の美学]

8か月ぶりのロンドン。4泊6日の歳末弾丸旅行を敢行した。

Dscn2431

【参考データ】
往路便
 2014年12月26日 関西空港11時20分発KL868便、アムステルダム行き
 2014年12月26日 スキポール空港18時50分発KL1027便、ロンドン行き

復路便
 2014年12月30日 ヒースロー空港10時発KL1028便、アムステルダム行き
 2014年12月30日 スキポール空港14時40分発KL867便、関西空港行き

宿泊先:Amba Hotel Charing Cross(4泊)
        (Formerly Charing Cross Hotel)

■2014年12月26日、ロンドンへ向けてGO!
関西空港セキュリティチェックは長い行列! さすがは年末で、まだマシなほうかも。
スカイマイルのゴールドメダリオンなのでラウンジへ。白ワイン、寿司とフルーツの軽食で、タキシングする航空機を眺めつつほろ酔い。
両替すると、なんと1ポンド195円ときた! ぼりやがるな。

KL868便のエコノミーコンフォート席は満員御礼。昼食は赤ワイン+ビーフストロガノフでまぁまぁ。
しかし、恐怖の10列シートはさすがに狭い。前後方向も詰め込み座席のようで、最前列でも足元に余裕がなく、足を延ばせずくつろげないぞ。昔と違ってエコノミーは「詰め込む」ことに主眼を置いているんだな。

映画『万能鑑定士Q』を鑑賞。面白かった。ラストの「モナ・リザ」鑑定は一人でやっても良いと思うが、ノベルだからこんなものか。
19時10分、先は長い。

エコノミー客の常識、機内散歩をしようにも、10列シートだから通路が狭く、思うようにいかない。これはひどいぞ。

21時45分、夕食はいつものパスタだ。少し固い。

機内はひどく乾燥するので、マスクはかかせないな。
22時55分、現地時間14時55分にスキポール空港へ到着。11時間30分は長かった。

乗継便を待つ間、お気に入りのKLMラウンジへ。

WEBでMiss Saigonを予約。最高席だけあって124GBP(23,000円)もした。
あと、各博物館をチェックすると……12月26日はどこも休館ときた! 甘かったか。

セキュリティチェックを終え、18時20分にバスに乗って駐機場へ。シティ・ホッパーのかわいい機体だ。
18時30分take off、紅茶を飲み終えるとヒースロー空港だ。時計を一時間遅らせて、と。
19時15分入国完了。手持ちのオイスターカードに10GBPチャージして、地下鉄に乗車。
19時55分にLHR駅を出発し、21時にCharing Cross駅に到着。途中でじいさんに席を譲ってかっこよく立つ。実は結構きつかったりする。

■チャリング・クロスホテル

Dsc_1037


今回は有名なAmba Hotel Charing Cross チャリング・クロスホテルに宿泊する。
ん、良い雰囲気のホテルだ。

Dscn2355

Dscn2353

Dscn2356

で、1510号室は…ドアのセキュリティが壊れているぞ!
1610号室に変更してもらい、ひとまず安心……こっちは窓のセキュリティが壊れているぞ!
高層階とはいえ、いやだなぁ。(明朝に修理となったが、チェックアウトまでほったらかしだった。)

で、バスタブがないぞ。予約シートを確認すると、「シャワーのみ」とある。ぬかったか。
でも熱いお湯ふんだんの快適なシャワーだったので、問題なし。

窓のセキュリティを除けば、とても快適なホテルだったと思う。(後述)


■2014年12月27日、クリスマスムードの残るロンドンを歩く、歩く!

7時40分起床。外はまだ暗い。日本より一時間ほど夜明けが遅い?
朝食は有名レストラン、ザ・テラス・オン・ザ・ストランドで。窓側席は満席だった。残念。
ヒルトン系ホテルの豪華なイングリッシュ・ブレックファストには及ばないが、朝食の味は合格点だろう。

Dscn2354

9時45分、散歩へ出発。
で、あまりの寒さにホテルへ戻り、マフラーを巻きなおして再出発。

Dscn2359

ホテルの目の前、クリスマスモードのトラファルガー広場を歩き、お気に入りのナショナル・ギャラリーへ。
昨年に続いて、またルノワールの『雨傘』がない。係員に訊くと「3年先まで戻ってこない」だと? う~む。

『ジョン・グレイの処刑』をじっくり観る。

Dscn2363

うん、ナショナル・ギャラリーは良作が多い。フロア32と41が特に良い。
『サン・ラザール駅』

Dscn2360


『沐浴するスザンナ』

Dscn2365


HER MAJESTY'S THEATREで29日夜のThe Phantom of the Operaのチケットを購入。67.5GBP。
リージェントストリートを北上し、リバティ百貨店へ。土産物のcameoを探す。450GBP。う~ん。

Dscn2382


雨だ。TUBEに乗車してMuseum of Londonロンドン博物館へ向かう。
おや、地下鉄が途中で停車したぞ? 他の車両の故障で待たされている? 冗談を。
NETも接続不可の状態で、15分も待たされた。
結局、次の駅でも長時間待たされそうだったので降車。歩くことにした。


■Museum of Londonロンドン博物館 Victorian Walk!

Dsc_1066


13時に到着。入場料12GBP。子供の多いこと。
ここは先史時代からローマ、ノルマン、近世~現代までのロンドンの街と人々の姿を活写した展示となっている。

Dscn2388

Dscn2390

Dscn2392

Dscn2393

これは女性権拡張運動の関係かな。

Dscn2405_2

Dscn2407


「ロンドニウム」時代のローマン・ウォールが遺されている。

Dscn2391

特別展「シャーロック・ホームズ展」は作品連載誌等の出版物、ドイル愛用品、映画に使われた衣装、小物等が展示され、実に興味深い内容だった。

Dsc_1068

Dsc_1084

Dscn2413

Dscn2414


1908年のタクシー。形や性能は違えど、賃走/空表示を含め、その機能が丸ごと、現代のロンドンタクシーに受け継がれていることがわかる。

Dscn2402_2


特筆すべきはVictorian Walkヴィクトリアン・ウォークだ。当時の街並みが再現され、小物類もアンティークで実に良い。

Dscn2394

Dscn2395

Dscn2396


現代のLONDONを要約する絵画があった。
EnTWINed,2010『The Singh Twins』

Dscn2400


ポストカード(1.4GBPは高いな)、館内のカフェでラテとケーキ(5.45GBP)。
15時まで滞在した。満足。


■南海商会、東インド会社の面影を探して……

Dsc_1086

セントポールからチープサイド通りを東へ歩き、王立証券取引所へ。ここからはチャールズ・ラム『エリア随筆』を呼んで興味を抱いた南海商会、そして東インド会社の面影、あるいは幻影を求めて散策した。

独特の構造を誇るロイズ・オブ・ロンドン、そして超近代的なガーキンがそびえたつ界隈は、昔もいまも世界金融界の中枢であり、行き交う人も自動車も観光エリアとは別の雰囲気を醸し出す。

南海商会本社、東インド会社本社の存在したであろうあたりにたたずみ、過ぎ去った過去を感じ……られたかな?
(残念ながら、それらしき青いプレートは発見できなかった。)

Dscn2420

Dscn2421


■TOWER BRIDGE タワー・ブリッジのエンジンルームは圧巻!

Dsc_1100

Dsc_1103


Minories STを南下し、TOWER BRIDGEへ。16時30分なのに、もう辺りは暗い。
内部の博物館、歩行橋、エンジンルームの入場料で9GBP。
その価値は十分にあり。

"Victoria Era最高技術"と呼ばれるだけあり、納得の展示だ。
いま、僕に同じものを設計・製造しろといわれても無理。エンジニアとしてまだまだだな。

Dscn2447


タワー・ブリッジの美しさは格別。

Dscn2453


ロンドン塔の歩行橋から西を観る。ロンドンの新しいランドマークとなった、EU最高建築のThe Shardシャードがひときわ目立つな。

Dscn2431_2

Dscn2454


夕方のロマンティックなムードあふれるヴィクトリア・ロードをひとり歩く、歩く。アホっぽいぞ。
バスで一度ホテルへ戻る。
すきっ腹にワイン(室料に含まれる)とクッキーを入れると、時刻はすでに19時10分。
TAXIでPrince Edward Theatreへ。開演5分前、ぎりぎり間に合った。

■観劇 Miss Saigon ミス・サイゴン
1994年にニューヨーク・ブロードウェイで観劇して以来となる。
相変わらずセリフが聞き取れず、僕の英語力に進歩のないことが再確認できた。トホホ。

気になったのは第二幕。エンジニアの米国での店で「ハイ、ハイ」と平身低頭する日本人サラリーマン(首からカメラを提げている)の登場したことだ。20年以上前のネガティブなイメージがそのまま使用されている。演出者はきっと反日主義者か、日本人を馬鹿にしているものに違いない。

ホーチミンの巨大像の前での兵のダンスは良かった。実はこのシーンが好きだ。

終焉は22時30分。

夕食は、まさかの「千鳥饅頭」2個(日本から持ち込んだ)とクッキー(室料に含まれる)、そしてミネラルウォーターだ。
まったくひどいな。

ロンドンの中心、チャリング・クロスで1630年福岡発祥の「千鳥饅頭」を食したのは、前代未聞じゃないだろうか。
1630年といえばチャールズ1世の治世下、ピューリタン革命の前なのか……。


ついでだから、千鳥屋。
http://www.chidoriya.net/


続きます。

フォト

他のアカウント

おすすめ本

見て下さいね!

  • BMW Japan
    愛車の2001年式E46 320i Mスポーツは快調ですが、E90 3シリーズクーペも魅力的です! 335i、誰か買ってくれないかな~~
  • United Nations Peacekeeping
    現代のアメリカ帝国の一方的かつ傲慢な「強者の論理」がまかり通る世の中ですが、国連経済社会理事会はまだまだ機能しています。そしてPKOの理念もまた!
  • 『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語・電子版
    日本に存在しないものの一つが「クオリティ・ペーパー」だ。この大陸欧州(コンチネンタル)の知性が、日本語で堪能できるのです! インターネッット様々ですね。
  • BBC NEWS | News Front Page
    英連邦の残滓は資産でもあります。日本のメディアにほとんど現れることのないアフリカ、南アジアの記事が豊富です。
無料ブログはココログ