2017年5月16日 (火)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その6 [男ひとり旅の美学]

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タワー・ブリッジ


2017年5月3日(水)曇り

8時起床。午後は雨みたいだ。
朝食はサンドイッチ+クロワッサン+ジュース+ホットコーヒー。
9時45分出発。外気温は9℃。パーカーにして正解だ。

のどがムズムズするので、溝に少量のXXを吐いたところ、周りの白人からエラい剣幕で睨まれ、何か早口で言われた。
以降、気を付けます。

15系統のバスに乗り、ストランドを北東へ向かう。ここはバス街道だな。
10時34分、キャノンストリートで下車。(実はひとつ乗り過ごした。)

マンション・ハウス、ローヤル・エクスチェンジ、イングランド銀行の位置する「三角地」に立つ。なるほど、昔から交通の要所といわれるだけある。
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マンション・ハウス(ロンドン市長公邸)
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ローヤル・エクスチェンジ(王立取引所)の前庭にはウェリントンの騎馬像が。
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次は、あそこへ向かうのだ。

なんということか。
キャノン・ストーリート駅前の向かい側、かつての「ロンドン・ストーン」を保管・展示していたスペースが、大工事によって取り払われてしまった。
でも、将来の展示に向けての希望は、まだあるな。


■閑話休題その3

他の大都市と違って、旅行者にとても優しいロンドンの特徴は、このような地図があちこちに設けられていることだ。それもよくある「お役所仕事」ではなく、現在地You are Hereを中心に記載された、その地に一枚しか存在しない地図が、200m間隔くらいで据えられているのは、本当に助かる。
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■Monument 大火記念塔

大火記念塔はどこだろう? 地図によるとこの辺のはずなんだが……。
ビルの間から突然、姿を現したのには驚いた。
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大火記念塔を離れ、ロンドン橋を渡る。タワー・ブリッジと巡洋艦が良く見える。

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■The Shard シャード

ロンドン・ブリッジ駅を超えて、西ヨーロッパで一番高いビル、シャードの展望台受付を探す……あった。まずは地下へ潜るんだな。
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受付で「The View from The Shard」の当日券を購入。30.95GBPは高いか、リーズナブルか……ヘリコプター遊覧(200GBP)に比べたら、安い!
「いますぐ登ることが可能」とのことで、長い行列を予想していただけに嬉しい。
で、別の案内係員に道を尋ねたところ、Do you speak English? と一蹴されて凹む。発音下手なアジア人とはいえ、いちおうお客様なんですけど。

それはともかく、専用エレベータでまずは33階へ。乗り換えて68階へ到着。
すぐに階段で、72階へ!

あいにくの天気とはいえ、テームズ川が、タワーブリッジが良く見える。
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手前から、ロンドン橋、サザーク橋、ミレニアム・ブリッジ、ブラック・フライアーズ橋。小さくウォータールー(ワーテルロー)橋、ハンガーフォード橋。
遠くにロンドン・アイも見える。
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セント・ポール寺院
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エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)
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シティの高層ビル群
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展望台の一角はオープン・スペースとなっている。
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この展望台でのどに流し込むビール(5GBP)は美味だった。
ところで、展望室へ行く前に写真撮影されたが、記念写真として販売するようだ。お値段25GBP。買う輩がいるのか?

The View from The Shard! 30ポンドの価値ありと断言する。日本語ガイドもあり。13時5分まで長居した。
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■Tower Bridge タワー・ブリッジ

昼食はロンドン・ブリッジ駅近くのカフェで、モカとクロワッサン(4GBP)。

Hay's Galleriaを超える。
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テームズ川南岸を東へ歩き、タワー・ブリッジの精巧さに感嘆する。
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ウエストミンスター橋に続き、ここでも韓国人新婚カップルがウェディングドレス姿で撮影会をしていた。邪魔はしないから、さっさとやってくれ。
(これまでもスイス、アムステルダム、キンデルダイク、パリで見かけた。風習なのかな?)

で、気が付けば、タワー・ブリッジが開いているぞ!
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慌てて下へ降りて撮影を試みたが、すぐに閉まったみたい。残念!
しかたがないので、開口部を撮影しておこう。ここが開くんだな。
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それにしても、タワーブリッジの美しさときたら……2014年12月に内部を見学したが、まさに至高の芸術と呼べる。
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■Tower of London ロンドン塔

この血なまぐさい中世の城壁と最新建築のガーキンが共存するところがロンドンの魅力でもある。
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さて、もう時間がないな。
帝国戦争博物館へ行きかけたが中止。大英博物館を最後の訪問先とした。


■British Museum 大英博物館

地下鉄Northern線を乗り継いでトーテナム・コートロードへ付いたは良いが、迷ってしまった。
ジョージアン様式は良いな。
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15時45分、大英博物館へ到着。あれ、前回と違って荷物チェックが厳しくなっているぞ。
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ロゼッタ・ストーン
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古代エジプトで猫は神聖な動物とされていたんだな。
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やはりエジプトのコーナーは見ごたえあり。
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ウルのスタンダード。思ってたよりも小さかった。
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アウグストス帝
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よくわからない文字だな
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人類の至高の宝の数々を、しかと拝んできた。17時35分、外は大雨だ。
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■パブ「シャーロック・ホームズ」

地下鉄でチャリング・クロス駅へ。
17時58分、パブ「シャーロック・ホームズ」へ入店。かつてシリーズに登場したノーザンバーランド・ホテルの跡地で営業する「ホームズ」パブとあっては観光客のごった返すイメージなのだが、平日は予想に反して地元のビジネスマンの姿が多いことがわかった。
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ビールと、サンデーローストと呼ばれる「Dr.Watson's Traditional」を注文。12.95GBP。
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味のほうは……。
でも高給レストランと違って気軽に入ることができる点で、パブはひとり旅観光客にとって重宝だ。


■Les Miserables

ホテルで小休止。この点、チャリング・クロス~トラファルガー広場に近いホテルは地理的に有利だ。
おや、もう時間がないぞ。チャリング・クロス駅前からタクシーに乗り込み、Queens Theatreへ向かう。
19時15分、劇場に到着。
ニューヨーク、ロンドンと通算4度目の『Les Miserables』鑑賞となる。
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土間席は前から4番目のD4。迫力ある席だった。
幕間の白ワインは6GBP。開演前と幕間の写真撮影もOK。
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なんと終演は22時30分だ。幕間含めて3時間か。

22時50分にホテルへ戻る。いつものコンビニでサンドイッチ他を購入(3.2GBP)。

■帰国です。

2017年5月4日(木)曇り

5時30分起床、6時40分チェックアウト。
スーツケースをごろごろ転がしてチャリング・クロス駅へ。6時51分、地下鉄Heathrow Terminal4行きに乗る。ベーカールー線、ピカデリー線と乗り換える。
・ピカデリー線はEarl's courtを超えると、地上に出るんだな。
・手荷物を置く網棚がない。不便と思っていたら、背中側にスペースがあり、そこに置くのだと知った。でもほとんどの人が足元に置いている。そりゃそうだ。
・駅に到着し、ドアが開いてから「ここは○○駅。次の駅は△△です」とのアナウンス。不親切だな。

7時50分、ヒースロー空港ターミナル4駅に到着。
8時13分カウンターでチェックイン。「どうしてセルフチェックインしないの?」と嫌味を言われた。
8時32分、セキュリティをパス。スペイン、モロッコなどと異なり、ここはしっかりしている、

家族、会社の同僚へのお土産を漁る。
まだ時間があるので行き交う人を観察。
・イスラム女性。全身、いや、顔半分から下を黒い布で覆い、敬虔なムスリムなのだろうが、ナイキを履き、スマートフォンをせわしなく操作し、ハロッズのショッピング・バッグを掲げる姿は、なるほど、グローバル・スタンダードだな。

9時20分になって、やっとアムステルダム行きの搭乗口が提示された。55分にボーディング。
席の隣は、ドバイへホリディに行く若いイギリス人男性だ。毎年、日本の鈴鹿でガイドをして働いているという。

10時35分に離陸、ケーキとコーヒーが出る。
11時25分(オランダ時間12時25分)にランディング。
12時35分、アムステルダムに到着。

帰りはゆったりと過ごしたいので、ビジネスクラスにアップグレードすることにした。
KLMのカウンターで訊くと、40,000マイル+342ユーロをオファーされ、受諾。

14時5分、関西国際空港行きKL867便にボーディング。
あれ? 新鋭機787-9じゃなくて、旧型777-200ERなのか。まぁいいや。
シャンパンでのどを潤す。ビジネスクラスだからスリッパが提供される。

隣の中年女性は、なんと来日20回越えのオランダ人。九州を友人と2週間かけて廻るのだそうで。
彼女は日本語を話すので、会話が楽だった。

15時10分に離陸。7分で雲の上に上昇するが、横揺れがきつい。安全フライトで頼みます。
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チーズと白ワインが出た。
機体はバルト海上空。往復で航路が異なるのだな。
ラトビアに入る辺り、海岸線がくっきり。
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16時40分に夕食。コーン・スープが美味い。「スープは食べるもの」であることを認識させてくれる一品だ。
メインはアイリッシュビーフシチューを選んだ。赤ワインも○。
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ケーキもうまく、前回(2016年8月)と違って、今回のディナーは合格点だ。

機内販売で紳士物を購入した。170Euro。

夜モードに入った長いフライト。機内ではウォークマンを聞いて過ごす。

24時45分、朝食の時間だ。いつものロールエッグが美味い。もう日本海上空だ。
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8時25分、降下開始。
8時40分、無事にランディング成功。

9時5分に入国できた。
両替は155Euro(ユーロ)を18,445円と、105GBP(ポンド)を14,178円へ。
ほっとして小休止。ドーナツ+コーヒー(519円)
10時に三ノ宮行きバスに駆け込み乗車し、すぐに出発。11時5分でJR三ノ宮駅前到着、JRで戻る。
タクシーで12時過ぎに自宅へ無事戻る。
こっちは初夏の陽気に包まれて、ロンドンとは違った活気に満ち溢れている。

次は7月の旅行の準備だ!

最後まで拙文にお付き合いくださり、Thank you very much!

< The END >

2017年5月15日 (月)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その5 [男ひとり旅の美学]

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ナショナル・ギャラリーの「いいね!」


■London Transport Museum ロンドン交通博物館

初めての入館となる。え? 入場料17GBP(2,500円)って高すぎるだろう。
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でも、それだけの価値は十分にあった。

地下鉄道(蒸気、電気)の発達。
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そりゃぁ、地下鉄で蒸気機関車って、煙が大変だっただろうに。

で、電気機関車の登場です。
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オムニバス(転じて、バスになる)は馬車、トラム、自動車。交通需要に合せて2階建て馬車が登場し、それが現代に引き継がれているんだな。
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ダブルデッカー(2階建てバス)は1919年のものと1936年のものが興味深かった。
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シフト・レバーは右側にあるんだな。
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ここから新しいタイプ。
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タクシーは、かたちは違えど、その機能はまったく現代のものに同じ(客席は5名、助手席が荷物置き場)だとわかる。
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カフェでガス水(1.7GBP)を飲み、土産物を買う(Tシャツなど25GBP)。
ここは実に良かった。15時10分まで長居した。

ストランドを東へ歩く。トワイニングに入り、お土産(紅茶)を買う(17GBP)。
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■Temple Church テンプル教会

『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで気になっていたんだ。
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■ヴィクトリア・エンバンクメントを歩く

このタイプの古いバスが好きだ。
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クレオパトラ・ニードルが見えて来た。
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■ナショナル・ギャラリー

トラファルガー広場の一隅に、その時々によって置かれるものが変わる台座が一基、存在する。
前回(2014年12月)は真っ青なオブジェだったが、今回はでっかい「いいね!」か。これも時代の趨勢かね……。
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ここは上品な絵画が多くてお気に入りだ。
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Canalettoの『Venice』(1740年)
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ゴッホ『ひまわり』『蟹』
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ピサロの息子なんです。
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内装もお気に入りです。
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今回もルノワール『雨傘』が展示されていない……。
係員に尋ねると、今年の5月には戻ってくるらしい。期待、大。


■The Phantom of the Opera

Her Majesty's Theatreで『オペラ座の怪人』を鑑賞。
これがロンドンで3度目の鑑賞となるが、やはり迫力あり。セリフはさっぱりだったが。
座席は土間席、前から5番目のF9。結構良い席だった。観客は半分がアジア系のようだ。
幕間に白ワインを求めるが、7.5GBPもした。
以前は開演前や幕間の写真撮影は黙認されていたが、今回は「No Photo! No Photo!」と規制が厳しかった。
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22時10分に公演終了、明日の朝食を買い(7GBP)、22時25分にホテルへ戻る。グランド・ホテルはウエストエンド中心からも近く、とても便利だ。

明日は観光最終日。続きます。

2017年5月14日 (日)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その4 [男ひとり旅の美学]

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エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)と国会議事堂


2017年5月2日(火) 晴のち曇り

8時15分起床。街中のホテルはやはり周りがうるさく、なかなか寝付けなかった。
朝食はチキンサンドとBLTサンドとジュースとホットコーヒー。これで十分だ。

9時25分出発。おや、ジブラルタルと違って寒いぞ。いったんホテルの部屋へ戻り、ジャケットを羽織って再出発。

■Trafalgar Square トラファルガー広場

僕は、ここがロンドンの中心だと勝手に思っている。ネルソン提督のトラファルガー海戦勝利記念柱と、チャールズⅠ世の像が印象的。その奥にナショナルギャラリー。ダブルデッカー(二階建てバス)はひっきりなしにやって来る。
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この高みから、英雄ネルソン提督は何を想う?
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■White Hall ホワイト・ホール

官庁街。このみすぼらしい建物がダウニング街10番地の首相官邸。
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日本国のように省庁の大仰な看板はなく、片隅に「○○省」と彫り込まれているだけ。
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■House of Parliament エリザベス・タワー(ビッグ・ベン)と国会議事堂

ああ、ロンドンで最も好きな光景だ。ビッグ・ベンが朝の陽光に照らされて綺麗だ。
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ロンドンタクシーのかたちが好きです。ロンドン・アイとロンドン水族館を背景に。
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国会議事堂の内部を見学できる日は限られている。この日はダメだった。
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ウェストミンスター橋と茶色に濁ったテームズ川。
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■Tate Britain テート・ブリテン

ここは2010年3月に訪問して以来となる。
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この絵画を観に来たんです。
夏目漱石の『三四郎』に出てくるJohn Everett Millaisの『Ophellia オフィーリア』(1852年)。
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個人的にはこの絵に心惹かれた。
John Everett Millais『Mariana』(1851年)。
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エクスチェンジ前の花売りか。
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他にもお気に入りを何枚か。というか有名どころだな。
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タクシーでホース・ガーズへ向かう。8GBP。

■Horse Guards ホース・ガーズ 近衛騎兵隊の交替式

近衛騎兵隊は、赤い軍服のライフ・ガーズと青い軍服のブルー&ロイヤルの2種類から編成され、毎朝11時に任務交替式が行われる。せっかくなので観ることにした。

11時と11時30分に交替式。バッキンガム宮殿の衛兵交替式のように、もっと派手かと思っていた。こんなもんか。
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今夜の劇場の下見を兼ねてウエスト・エンドをうろうろ。
12時にCaffe' Concertoで昼食。
ラムシャンクとビールとケーキとカフェ・ラテ。実に美味だったが38.2GBPも請求された。
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コベントガーデンでは、特に買いたい物はなかった。2010年には古雑誌の掘り出し物を買えたのになぁ。
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まだお散歩の途中ですが、続きます。

2017年5月13日 (土)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その3 [男ひとり旅の美学]

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THE ROCK OF GIBRALTAR


2017年5月1日(月) 晴、今日はメーデーか
7時35分起床、晴れて良かった。
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朝食はまた腹八分目を守れず、反省。
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9時20分にホテルをチェックアウト。荷物を預けてジブタルタル最後の観光に出発。

ケーブルカーは9時30分からの運転だが、5分前で30人の行列だ。バスツアーの売り込みが喧しい。これを除けば、リゾート地らしく静かで気持ちの良い朝だ。


■ザ・ロックに登る!

9時35分に開場。チケットはケーブルカー往復とネーチャーリザーブを含む22GBPのものを選択した。が、復路ケーブルカーの代金が無駄になることを後で知る。
トータルで考えると、ツアーに参加する方が良かったのかもしれない。

15人くらいケーブルカーに乗り込み、いざ、頂上へ。
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面白い船が見える。何かの実験船かな?
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まずは北側の展望台から、ジブラルタルの街を見下ろす。
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そして、ザ・ロック!
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頂上はこんな感じ。
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東側、朝日に輝く地中海
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眼下の空港には着陸したばかりの民間航空機も見える。
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この人間ばかりの展望台に、猿がやってきた。
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そう、ここ、ザ・ロック=ターリク山は、実はイギリス軍に保護された猿たちの楽園でもあるのです。
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ST.MICHAEL'S ROADを南へ歩く。
3匹の子猿が走り回り、キーキーとじゃれあっていた。かわいいもんだ。
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きちんとお座り。
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で、この急峻な岩山は、現役のイギリス軍の要塞でもあります。
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O'HARA'S BATTERY。海峡を睥睨する旧式の要塞砲(複数ある)は、観光資源と化している。
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坂を下ると、ST.MAICHAEL'S CAVEに行き着いた。
カフェでビール(3GBP)を飲み干し、洞窟に入ってみる。
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う~ん。面白くなかった。やっぱり猿の方が良いや。
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次はQUEEN'S ROADをひたすら北上するが、ここは何もなく、ただ歩き疲れる。
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ジブラルタル空港を見下ろす。航空機の離発着の際は、こうやって人も車も待たされるわけだな。
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ここは軍民両用空港。戦闘機も24時間待機ってわけか
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やっと、THE GREAT SIEGE TUNNELSにたどり着いた……。
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スペインからこの地を奪取したイギリスが掘削し、1779年に要塞化したとある。
中は大砲でいっぱいだ。
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岩山の中だから、天井から水がひたひたと落ちてくる。中は水浸し。
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要塞砲口から覗くと、こんな感じ。スペイン国境、ラ・リネアの街が良く見える。
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中は博物館のようになっている。
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ジブラルタル空港の滑走路は1942年に整備されたとある。
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THE GREAT SIEGE TUNNNELSを出る。もう歩けないぞ。。。
WILLIS'S RDを下って街へ向かうことにした。
ケーブルカーの復路分の切符が無駄となった。
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EU旗、ジブラルタル旗、ユニオン・ジャック。この地の位置づけが良く分かる。
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途中、CASTLE RDの階段(これも急)を下り、GOVERNOR'S STに出られた。そのままMAIN STREETへ出る。
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■ジブラルタルの休日
中央広場は土日とうって変わって、大変な賑わいだ。
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メインストリートもこの通り。ここでフィッシュ&チップスとビールの昼食を摂る(12.5GBP)。
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■ロンドンへ移動です。

ホテルへ戻り、タクシーを呼んでもらう。今度はすぐに来た(14時40分)。
14時50分にジブラルタル空港に到着(12GBP)。
あれ? まだチェックインできないぞ。15時20分から? それはないだろう。
スプライト(3.8GBP)を飲んで時間を潰す。ヒースロー空港もジブラルタル空港も無料Wi-Fiが充実していて良い。

15時25分にチェックイン。
フライトまであと1時間ある。
ジブラルタル旅行の締めは、ジブラルタルビールとドーナツにした。……おかしなチョイスだったか。
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テラスで飛行機を待つ。風が心地良い。これが「ジブラルタルの風」か。

そうこうするうちにBA機が到着した。あぁ、ぼけっとしていて着陸の瞬間を撮影することができなかった。。。
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16時47分、ボーディング。機内はいっぱいだ。17時10分に離陸。
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さて、機内販売、と。水500mlが1.8GBPだと? ひどい値段だな。
ロンドンまでの3時間のフライトはひたすらウォークマンの音楽で過ごした。葉加瀬太郎は良いなぁ。

19時42分、降下開始。イギリス時間18時53分にランディング。
うおぉ、入国審査の行列が長い。19時35分にやっと入国できた。

日本から持参したオイスターカードに10GBPをチャージし、19時58分に地下鉄ピカデリー線に乗車。
休日(メーデー)の夜とあって、大声で騒ぐ酔っ払いが多いぞ。

20時50分、チャリング・クロス駅に到着(運賃3.10GBP)。
21時15分、うろうろしてホテルを探し当て、無事にチェックイン。

この「The Grand at Trafalgar Square」は、すなわち1880年の出版物にも掲載された「The Grand Hotel」であり、前々から宿泊したいと思っていたのだ。
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夕食がまだだった。おや、小雨が降っているぞ。
近くのパブ「シャーロック・ホームズ」に出向くと「キッチンはclosed」とのことで、ビール1パイント(3.5GBP)を注文。ホテルからほど近いこのパブには、毎晩通うようになる。

近くのレストラン「GARFUNKEL'S RESTAURANT」でフィッシュ&チップスとビールを注文。17.5GBPは高いだろう。
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コンビニ(なんでも屋?)で朝食のパンを購入(6.5GBP)し、22時40分にホテルへ戻る。

それにしてもよく歩いて、よくビールを飲んだ一日だった。
「自分の足でザ・ロックを歩く」目的は果たせたが、1km近いQUEEN'S RDの散策は無駄だった。
ザ・ロックに限っては、ツアーがベストだと断言できるな。

で、地中海の入り口を制するこのジブラルタル要塞をイギリスが手放さない理由は何か。冷酷な地政学上の理由によるもの? 帝国意識の残留によるもの? いや、猿がかわいいからに違いない!
……との、現地を歩いての確信を得たところで、続きます。

2017年5月12日 (金)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その2 [男ひとり旅の美学]

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メディナは細い路地が延々と続く。


2017年4月30日(日) 晴
5時起床。朝食はルームサービスを頼んでおいた。
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6時25分出発。外はまだ暗いぞ。
フロントでタクシーを呼んでもらい、じっと待つ。土日はタクシー予約すらできず、直接呼ぶしかないらしい。
7時6分になってやっと来た。「スペイン・ボーダー」まで12GBP。

で、ジブラルタル出国~スペイン入国を果たし、先日確認したタクシー乗り場を覗くと……1台もなし。昨日の話と違うじゃないか。

しばらく待っても来る気配なし。呆然とする、そして焦る。

ラッキーなことに、7時20分になって、ジブラルタルへやってきた客を降ろしたタクシーを捉まえることができた。
さぁ、出発!


■モロッコ・タンジェへ! ヤラ、ヤラ!(モロッコ語のLet's Go!)

アルヘシラスからはフェリーの本数も多く、こちらが主流ではあるのだが、いかんせん、到着するのはタンジェ新港。そこからはタンジェ旧市街からバスで1時間の移動をしなければならない。どうせなら旧来の「アルヘシラス~タリファ~タンジェ旧港」のルートを取りたい。アルヘシラス~タリファ間はシャトルバスが30分で運行されているし。

タリファ~タンジェ旧港のフェリーをWEBで調べると、適当なのがあった。往復70ユーロか。
そして迷いに迷い、ツアーにすることに。一般的な土産物屋巡りなし、ラクダ鑑賞あり、昼食付きの少し高い商品を選んだ。それでも63ユーロ。フェリー往復より安いし、お奨めです。
どうせ個人で渡航しても「自称ガイド」が付きまとって、ゆっくり観光できないだろうし。
Tangier Cultural 1 day
http://www.frs.es/en/tours-to-morocco/tours-to-morocco/excursions-1-day/tangier-cultural-1-day/

上記ツアーは本当に土産物屋へ寄らないので、買い物する時間が必要な人はこっちかな。
http://www.frs.es/en/tours-to-morocco/tours-to-morocco/excursions-1-day/tanger-basic-1-dia/


タクシーは飛ばす、飛ばす。20分足らずの7時40分にアルヘシラス・フェリーターミナルへ到着。料金は35ユーロだったが、奮発して40ユーロを支払った。

フェリーターミナルのFRS社ブースを訪ねると「バスを待て。Eチケットをドライバーに見せて乗車しろ」とのこと。
7時55分、無事にタリファ港行きのFRS社シャトルバスに乗車することができた。
おや、シートベルトがないぞ。
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8時に出発。乗客の半分はイスラームのフード(ヒジャブ)を被った女性で、アジア人は僕ひとり。
車窓からスペイン・アンダルシア地方の光景を愉しむ。晴れてきて良かった……あぁ、タクシーに帽子を忘れて来た。1週間前に3,000円で買ったばかりなのに……。
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タリファに近づくと巨大な発電用風車が見えて来た。実に壮観だが、半分くらいは稼働していないぞ。
左手にアフリカ大陸(のはず)も見えて来た。
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8時30分、タリファ港へ到着。フェリーも待機している。イスラムの城塞が残る町だ。
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窓口でEチケットを乗車券に交換したまでは良いが、セキュリティチェックの列が異様に長かった。

セキュリティチェックを受けてスペイン出国審査を終了すると、9時25分。フェリー出発時刻(9時)を大幅に過ぎているが、他の全乗客の審査が終わるまで待ってくれるみたいだ。

フェリー乗り場でツアーアシスタントが接触してきた。「必ず、船中でモロッコの入国スタンプを受領すること。重要」とのこと。もとよりそのつもりだ。

乗船後、船内のモロッコ入国審査の待ち行列の最後尾へ。10時40分出航。
結局、航海中の景色を楽しむことはできず、1時間ものあいだ、立ちんぼのままとなった。
そうこうするうちに船はタンジェ旧港へ入港。で、まだ、入国審査の列は続く。
結局、僕の審査が終了したのは9時55分(モロッコ時間10時55分)、下船は11時00分となった。

下船して入国係員がパスポートを調べるのに並ぶ。スタンプを探す……あれ、ない……なんと、パスポートの見開き最終ページに押されていた。なんてことするんだ!

街はいかにもモロッコっていう感じだ。そして地中海の風が心地良い!
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10時15分、観光バスに乗車。
ツアー客は28人。あとから12人が追加(ピックアップし忘れたみたい)され、総勢40人のツアーとなった。
僕を除き、ヨーロッパ人とアメリカ人だ。
ポーランド人は「祖国は平地ばかりなので、起伏のあるこの地はとても興味深い」と言っていた。

陽射しがキツイ。帽子を失くしたのは痛いが、サングラス(メガネくん用のオーバーサングラス)は正解だった。


■タンジェの街を巡る、巡る

ツアーは最初に海岸線を走り、やがて起伏のある丘を登る。途中、大西洋~ジブラルタル海峡~地中海を望む展望台で小休止。
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ラクダとの楽しい撮影会。感染症が怖いので乗らず。
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Kasbah カスバ
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旧王宮はモロッコ博物館になっている
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メディナと呼ばれる旧市街は、細い路地が延々と続く。
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スーク(市場)
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レストラン シシカバブが美味かった。ビール2本で5ユーロはリーズナブル。
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ミントティーはまぁまぁ。
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14時10分にバスに乗り込み、ツアーは終了。アラブとスペイン文化の融合を感じさせてくれる面白いツアーだった。

急いで出国審査を受け、14時30分にフェリー乗船。
このフェリー、本来は14時発なのだが、フェリー会社主催のツアーでもあり、待っていてもらったみたいだ。
40分に出航。2階席に座っていたら「ここはプレミアムクラス」ということで、追い出されてしまった。
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15時30分(スペイン時間16時30分)にスペイン・タリファに到着。35分に入国完了。
まじめに入国審査しているのかね?

アルヘシラス行きのシャトルバスはすぐにやってきた。
17時7分にタリファを出発し、17時35分にアルヘシラス港に到着。
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インフォメーション窓口で、ラ・リネア行きのバス・ステーションの位置を問い合わせると、簡単な地図をくれた。
ついでだから、アルヘシラス~ラ・リネア間バスの時刻表も掲載しよう。
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次の便は18時30分だ。2階のカフェテリアでカフェ・ラテとタルトを食す。5ユーロ。
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歩いて15分、バス・ステーションに到着。ここアルヘシラスはお世辞にも美麗な街とは言えない。
カウンターで「チケットは直接、バス運転手から買え」と言われ、1番乗り場へ。すでに乗車が始まっている。
代金2.45ユーロを支払う。往路のタクシー35ユーロとはえらい違いだ。

ここのバスは手荷物しか座席に持ち込めないようで、大きめのリュックですら、車体下部へのの持つ預けとなっていた。出し入れも自分で行うみたい。

定刻18時30分に出発。車窓から見るアルヘシラスは、やはり全体的にみすぼらしい印象をぬぐえない。
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ザ・ロックが見えて来た、
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19時2分、ラ・リネアのバス・ステーションへ到着。


■閑話休題その2

タリファの入国審査場でのこと。
入り口で、モロッコ人のおばあさんが転倒した。すると、審査に並んでいた二人の別々の白人男性が、間髪入れずに駆け寄り、おばあさんを助け起こした。自分の荷物をほったらかしてのことだ。
このシーンが、本日のモロッコ小旅行で一番の鮮烈な印象として残った。


■ヨーロッパ・ポイント、絶景かな!

徒歩でジブラルタルへ入国。
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タクシーを捉まえて行き先「ヨーロッパ・ポイント」と告げる。
EUROPA ROADではなく、東側のSIR HERBERT MILES RDを走ってくれた。違った光景が見られて良い。
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DUOLEY WARD TUNNELでは水浸しになった。
EUROPA ADVANCE RDは下り坂。運ちゃん「あれがヨーロッパ・ポイントだ」とのことで、期待、大。

灯台のそばで降ろしてもらう。12GBP。

ヨーロッパ・ポイント! ジブラルタル海峡を望んで絶景なり。ザ・ロックを背景に、ユニオンジャックと大砲とがジブラルタルの位置付けを象徴する。
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地中海、ジブラルタル海峡、大西洋を一望できる。
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HARDING'S BATTERY
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TRINITY LIGHTHOUSE
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SIKORSKI MEMORIAL
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20時10分、ジブラルタル最果てのバス乗り場から2系統のバスに乗り(1.5GBP)、街の中央広場へ。
パブでビール(2.5GBP)を注文。のどを潤した後、メインストリートを歩いてホテルへ向かう。途中、別のパブでフィッシュ&チップスとビールを注文(12.4GBP)。美味い!
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おおっ、郵便もイギリスのローヤルメールなんだな!
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徒歩でホテルへ。やはりEUROPA ROADの上り坂はキツイなぁ。
21時25分にホテル到着。
思いきってタリファからタンジェに向かうルートを選択して良かったと思う。
スークの雰囲気を回想しながら、就寝です。

明日はいよいよ、ザ・ロックへ上るぞ。
期待に胸を弾ませて、続きます。

2017年5月11日 (木)

2017年4月 英領ジブラルタルとモロッコ・タンジェとロンドンの旅 その1 [男ひとり旅の美学]

昔の日本人の欧州旅行記を読むと、必ずと言ってよいほど地中海の西端に位置するイギリス領、ジブラルタル要塞に関する記述が多く出てくる。どんなところなのか知りたくなり、近郊の北アフリカ・モロッコのタンジェと組み合わせて出向くことにした。
ジブラルタルへの飛行機はイギリスからしか出ていないので、久しぶりにロンドンへも訪れることにした。
6泊8日の男子ひとり旅です。いざ!

旅のテーマは次の三つ。
■英領ジブラルタル。今後もイギリス本国と同調するのか、かつての自治国カナダやニュージーランドなどと同様、独自の世界観を築き、発信する立場をとるのか。よく見る。
■最近興味を抱いた1920年代の街を想像しつつ、最先端のロンドンを歩く。
■モロッコの風を感じ、異文化に自分をさらけ出してみる。何がみえてくるか?

【旅程】
4/28金 日本を出発、ロンドンLHR空港近傍に宿泊
4/29土 AIRでジブラルタルへ移動、ジブラルタル観光、ジブラルタル泊
4/30日 早朝、ラ・リネアからアルヘシラスへ。シャトルバスでタリファへ、船でモロッコ・タンジェへ、タンジェ観光。逆ルートで戻り、ジブラルタル泊
5/1月 ジブラルタル観光、AIRでロンドンへ、ロンドン泊
5/2火 ロンドン観光、ロンドン泊
5/3水 ロンドン観光、ロンドン泊
5/4木 帰国へ
5/5/金 日本へ到着

【参考データ】
往路便
 2017年4月28日 関西空港10時20分発KL868便、アムステルダム行き
 2017年4月28日 スキポール空港17時35分発KL1031便、ロンドン行き
移動便
 2017年4月29日 ヒースロー空港10時40分発BA492便、ジブラルタル行き
 2017年5月1日 ジブラルタル空港17時10分発BA491便、ロンドン行き
復路便
 2017年5月4日 ヒースロー空港9時55分発KL1008便、アムステルダム行き
 2017年5月4日 スキポール空港14時40分発KL867便、関西空港行き

ロンドン・ヒースロー空港宿泊先:Renaissance London Heathrow Hotel(1泊)
ジブラルタル宿泊先:Rock Hotel(2泊)
ロンドン宿泊先:The Grand at Trafalgar Square(3泊)

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ジブラルタル・ロック


■2017年4月28日(金) ヒースロー空港で一泊、ひたすら飛行機を観察

5時起床。JR三ノ宮駅前より7時の空港行きバスに乗車。7時55分に関西国際空港へ到着。55分は最速記録じゃなかろうか。
チェックイン後、いつもの海外旅行保険を申し込んだ。死亡5千万円で10,480円なり。
両替は29,793円を240EUROと69,883円を460GBP(ポンド)へ。ユーロはほとんど使わなかったな。

9時20分に出国。GWだけあってセキュリティ審査の行列も長い。出国審査場では「搭乗まで時間がない」との理由から最前列に割り込み、出国カードを書かずに出国しようとする夫婦がいた。当然出国を拒絶され、カードを書き直しにフェードアウト。なんて間抜けな。

シャトルバスも満員で一本見送って乗り込んだのは良いが、信じられんことに、車内で座り込んで缶チューハイを飲む女がいた。何でもありだな。

10時6分、新鋭航空機787-9にボーディング開始。エコノミーコンフォートの12Kは窓側でエンジンの真横だ。
隣は空席、その隣は感じの良いフランス・ブルターニュ人の男性B氏。来日6回は嬉しいですぞ。
で、この12K席、暖機の間中、天井から水がぽたぽたとしたたり落ちてきた。設計の欠陥なのか、製造上のミスなのか……。害は無いが嬉しくない。
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10時30分に離陸。上空から神戸空港、明石海峡大橋を見下ろす。
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Boeing 787-9 Dreamlinerは、窓が電子ブラインド。ボタン操作によって、段階的にグレースクリーンになるのだ。明度の調整もできる。またエコノミーコンフォート席は777型機よりリクライニング角が大きい。ACコンセントも各席に装備され、スマホ充電が可能だ。

11時50分に昼食。ハンバーグに赤ワイン。まぁまぁだが量的に少し物足りないなぁ。
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長野の山がきれいに見えるぞ。
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メガネがすぐに汚れるのは、機内がほこりっぽい証拠と言える。その意味でも機内でマスクは必須だ。

13時30分に照明が暗くなるなか、ロンドン旅行の大凡の計画を立てた。大英博物館はやはり外せない。

16時30分までハイレゾ・ウォークマンで音楽を楽しみ、その後は映画『四月は君の嘘』を鑑賞。
「違うよ、音楽が自由なの」「AGAIN」「どこまでできるかわからないけど、前に進む」
宮園かをりと有馬公正の役もぴったりだ。実に良かったぞ。

18時40分、バレンツ海に到達。あと3時間。機内のJAZZを聴く。「Vivaldi Avi Avital」が良い。

19時30分、スウェーデン上空。池も河もみな凍っている。シベリアもそうだが、こんなところでどうやって暮らしてゆくのだか。
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20時15分(現地時間13時15分)に昼食が出る。チキンパスタ+白ワイン。
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14時38分、降下開始。雲のなかへ突入する瞬間はいつ見ても良い。『ラピュタ』の一シーンを思い出す。

14時52分にランディング。今回はブレーキがキツくて大きく前のめり。もっと上手く操縦してほしいなぁ。
B氏と別れの挨拶を交わす。「パリに停めた自家用車で『たった300km』を運転してブルターニュの自宅へ向かう」そうな。Bon Voyage!

トランスファーへ。15時35分にセキュリティをパス。1時間以上あるのでカフェオレ2杯とケーキ2個を平らげる。……こんなことしているから痩せないんだな。22ユーロは高い。隣のテーブルでは姉妹4人がかまびすしくおしゃべり。古今東西、この光景は変わらないか。
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17時10分、ロンドン行き737-700にボーディング。787-9に比べるとやはり狭い。
軽食はチーズサンドイッチとクッキー。昔より美味くなっている。

18時20分、イギリスに入国完了。僕の入国審査官(黒人女性)は面と向かって審査中、2回もデッカイあくびをした。あのなぁ。

スーツケースを回収して、さて、どうやってホテルへ向かうかな? 「空港から近い」から歩く? ないな。タクシー乗り場へ。当たり前だが「鉄道駅から近い」と「空港から近い」とでは訳が違う。10分近く乗車し、14.5ポンドもした。

ホテルのロビーは航空関係者でごった返している。19時にチェックイン。
部屋の窓の外は……おぉ、滑走路が目の前だ!
とりあえず写真を。
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これも当たり前だが、近くにコンビニなどあろうはずがなく、夕食はルームサービス。ハンバーガーと白ワインと水で30GBP(ポンド)もした!
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良くワインを飲んだ日だったな。


2017年4月29日(土) 曇り
6時起床。良く寝付けず何度も起きた。生活リズムが狂うと良くない。

なるほど、飛行機の発着は6時からなんだな。(24時間空港ではない。)

6時30分に朝食。イングリッシュ・フル・ブレックファストは久しぶりだが、これで10GBPならリーズナブルだと思う。
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あぁ、中国人の中年団体客がペチャクチャとうるさい。朝からげんなり。旅情が削がれるというもの。
この巨大ホテル(360部屋)に日本人は3人しか見ていない。

朝日に輝く機体が次々と滑走路へ降りてくる。関空では見られないA380も数種類を見ることができた。
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8時前にチェックアウト後、シャトルバス(5GBP)で空港ターミナル3へ。8時15分着。45分にセキュリティをパス、時間が余って仕方がない。早いが免税店でロンドン土産を購入。

10時10分、初のBA機にボーディング。A320は満席に近いが隣が空席なのはラッキーだ。
アジア人の乗客は僕ひとりみたいだ。

11時8分に離陸。ANA国内線と同じように、この路線の飲食サービスは有料で、ビーフサンドイッチとビールが8.7GBPもした。
欧州系の機体路線らしく、ICカードチップ付きのクレジットカードしか受け付けてくれない。
僕のメインカード(磁気ストライプ)はダメで、サブカードで支払いるハメに。

■閑話休題その1

アムステルダムからロンドン行きの機内でもそうだったが、この地のエコノミークラスでは、誰もシートをリクライニングさせない。暗黙の了解事項なんだろうか。数年前は狭い座席でのリクライニング賛否が話題となったが、こうやって決着? こういった点では、ヨーロッパは洗練されていると思う。

■ジブラルタルへ!

せっかく、空からジブラルタル・ロックを撮影しようと思っていたのに、ジブラルタル全域が深い霧でおおわれている。
機体は降下して着陸を試みるも、再噴射して急加速上昇。機長アナウンスによると、もう一度着陸を試みるとのこと。
14時、無事にランディングに成功。機内は一斉に拍手。僕も拍手。
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滑走路を横断する車と人の列
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機体を下り、歩いてターミナルビルへ。
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審査はチョチョイと終わり、14時10分に入国完了。
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スーツケースがなかなか出てこない。サーフボードが多いな、
やはりアジア人は僕ひとりだ。

で、タクシーが全然こないぞ。10人待ち。土曜日曜休日のジブラルタルではタクシーを捕まえるのが大変だと、後でホテルマンから知らされた。

時計を一時間遅らせる(イギリスから1時間遅れ。スペインに同じ)。
15時30分にタクシーに乗車。おお、英領なのに左ハンドル・右側通行なんだな。
40分に有名な「ロック・ホテル」に到着、坂道の途中にある。
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フロント周りは昔のホテルといった感じ。ロビー前の階段は、年配の客には厳しそう。

部屋は綺麗し眺望も良いが、金庫が壊れているぞ。
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現存するヨーロッパ最後の植民地、スペイン南端の英領ジブラルタル。ジブラルタル国旗に並んでホテルに掲揚されるはユニオン・ジャックだ。
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16時20分にお散歩へ出発。ロビー横のカフェ・バー兼カジュアルレストランでビール1パイントを注文。美味しいぞ。
50分にホテルを出発。長い坂道を下りて「ザ・ロック」へのケーブルカー乗り場へ。
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なんと、「強風のため運行停止」とのこと。残念!
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しかたがない、スペインへ向けてメインストリートを歩く。
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ジブラルタル政庁
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ジブラルタル総督の邸宅
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教会
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土日はどこの店も休業で、閑散としている。やる気あんのか。
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まぁ、海辺の街にイギリス風味が加わって、なんか良い感じだが。
ロンドンと同じ赤いダブルデッカーが右側通行なのも、新鮮。

寿司とカレー? 無いな。
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CASEMATES SQUARE中央広場を抜けて、スペイン国境方面へ。
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■ジブラルタル空港を歩く。
一度歩いてみたかったジブラルタル空港。ここって世界で唯一、滑走路を人や一般車両が横断できる場所として有名だ。狭い領地に無理やり空港をねじ込んだ結果とはいえ、面白い。
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■スペイン国境越え
徒歩で国境に到着。写真撮影は控えて、しずしずと審査場に入室。出国と入国合せても1分? 拍子抜け。

国境を超えるとスペインの地方都市、ラ・リネアだ。ジブラルタルと違って、見るからに寂れた感じは否めない。
国境を超えてすぐ右手にタクシー乗り場があり、客引きに忙しい様子だが、ここはまた後で。

で、少し歩いてアルヘシラス行きのバス・ステーションを探し当てる。
窓口でアルヘシラスまでの料金を訪ねると、2.45ユーロ。さて、バスのチケットを購入しようかなって、ユーロを忘れた! 財布の中にはポンドのみ! われながら阿呆だ……。
しかたないので、時刻表をもらう。

え? アルヘシラスのバス・ステーションへ30分で行ける7時発の直行バスは平日だけ? 土日のバスは45分もかかる?
アルヘシラスではバス・ステーションから港まで歩き、8時のフェリーに乗らなければならない。間に合わないぞ。

しかたない、さっきのタクシーステーションを訪問し、料金と時間を問い合わせる。
20分で35ユーロとのこと。タクシー運ちゃんたち「See you tomorrow」と期待させてくれる。こっちで良いか。


そして翌朝、この期待は 見 事 に 裏 切 ら れ る こととなる……。


18時30分、再入国
よく歩いた。ジブラルタルでは、本当にタクシーを捉まえられない。タクシー乗り場も少ないし。
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20時15分、パブ「ピカデリー」で夕食。ビーフステーキ(量多すぎ)とビール1パイントで25GBP。
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この地ではジブラルタル政府発行のポンドだけでなく、イギリス中欧銀行発行のポンドがそのまま使える。
上がジブラルタル政府発行のポンド。気のせいか、女王の顔が若い。
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外はまだ明るい。QUEENWAYを散歩。
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明日は5時起きなので、24時に就寝するところで続きます。

2016年5月22日 (日)

2016年4月 南部アフリカ諸国の旅 その7 [男ひとり旅の美学・番外編]

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ジンバブエ公立学校での一コマ。


2016年5月5日(木)最終日 6時起床
ホテルのレストランから、アフリカのサンライズを鑑賞する。
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長かった旅行も最終日か。午前中は地元の公立学校を訪問した。

この道路標識は「生徒が横断するので注意」を意味するのかな?
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9時55分に到着。
学校名は「CHAMABONDO PRIMARY SCHOOL」らしい。
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では、副校長の話に耳を傾けようか。
・ここは4歳から13歳までの児童が通う、一般的な九年生の公立学校。義務教育はここで終わる。
・一クラスは約50人。校舎、教室は不足しており、午前、午後の2シフト制で授業が行われる。
・それでも全校生徒1,800人をカバーできず、屋外(木陰)での授業を強いられている。
・国語を除いて、授業はすべて英語で行われる。
・給食制度はなく、弁当持参か自宅へ戻って昼食を摂ることになる。遠い生徒は片道4キロを歩く。
・コンピューターは30台。全国的に紙資源が不足してるので、ペーパーレスによる図画工作は助かる。
・眼鏡を装着する生徒は皆無。そもそも高級品なので買えない。
・ネクタイを着用しているのは「級長」。(ただし学級委員長ではなく、クラスに複数人存在するみたいだ。)


あるクラスを訪問。事前に教育されていたらしく、日本の歌を披露してくれた。
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QAコーナーでは安倍首相、トヨタ、ホンダに加え、「東京スカイツリーは634メートル」には驚かされた。ネット環境あればこその離れ業かな。
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教室を見て気付いたことを書こうか。
・当然ながら昼間は消灯。天井には蛍光灯型電球が二つのみ。
・誰も筆箱など持っていない。多くは靴下にペンを指している。
・複数のテーブルを長椅子が囲み、テーブルには7~10人の生徒が座る。やせ細った二人の生徒が、教室の隅で床に座っていた。授業料を満足に払えない家庭の生徒だと瞬時に理解。かわいそうに。
・愛想よく笑ってカメラに納まる生徒がほとんどだが、敵意を隠さずにぶつかってくる生徒も一名いた。どこの世界も同じだな。


続いて校長室を表敬訪問。
・公立学校以外にも少数のパブリックスクール、ミッションスクールが存在する
・公立学校は慢性的に予算不足。ユネスコなどの援助で賄っている。
・義務教育ではあるが、授業料は3か月で50ドルかかる。これは一般家庭に重い負担となっている。


校長室に掲示の時間割表をパチリ。許可もらってます。
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朝は7時30分始業か。

エネルギーいっぱいだな!
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日本語も勉強してくれているんだな。好奇心は大切です。
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屋外で美術の授業。女性教諭が「お叱り」の声を上げていた。どこも同じか。
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いいな!
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10ドルを寄付してきた。
11時に小学校を出発し、一路、ヴィクトリア・フォールズ空港を目指す。
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真新しい空港。正面の道路は工事中だった。
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ヨハネスブルグへ向かうSA41便、A320-200の機内は満席だ。昼食は美味ではない。
14時45分にヨハネスブルグへ到着した。


■南アフリカのビール

旅行最終日にして、空港のラウンジで、やっと、ついに、満を持して、南アフリカ産ビールを飲むことができた……。
心残り、なし。

■帰国です。

O.R.Tambo空港を利用するのはこれが最初にして最後だろうなぁ。
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17時30分に香港行きSA286便は離陸した。
機内の冷房を効かせすぎだ。すぐにブランケットを纏うことになる。

夕食は豚の角煮を選択した。しつこくなく、美味。
坂本真綾との相性もバッチリだ。
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20時30分に消灯。眠くないし、暗闇での映画は諦め、ひたすらSONY ZX100で音楽を聴く。

うたた寝……悪夢を見て起きることの繰り返し。やはり機内では寝付けないなぁ。

朝食は4時40分(香港時間10時40分)。コーンフレークは嫌なので、えびヌードルにした。
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12時8分に着地。予定より早い到着のようだ。20分後には入境できた。さすが香港は効率が良い。

この空港は広い。調子に乗って空港内を歩き回って空腹となり、台湾式肉ラーメンと青島ビールを試す。168HKD(2,550円)って高いなぁ!
ここの店員は愛想悪し。次は利用してやらないぞ。

Cathay Pacific機。華やかさが欲しいなぁ。
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関西国際空港行きCX502便のエコノミーシートは9列並び。KLMやAF(10列)に比べたらマシか。
16時40分に離陸した。
4時間弱の航空旅行で締めだ。

7インチモニタは視認性が悪く、これが目の前50cmにあるのだから、とても楽しめない。
音楽を聴き、うたた寝しつつ、ビールを飲んで……。
19時45分にlanding、21時15分に無事に帰国できた。

帰宅は5月6日(金)23時40分。スーツケースを紐解くのは明日にしよう。体内時計も調整しないと。


人生初参加のツアーだったが、ツアーディレクターMさんと同行者のおかげで充実した楽しい旅行となった。どうもありがとうございました。


駄文にお付き合いくださり、Baie dankie aan almal!
(最後にAfrikaansを使ってみたりして。)

2016年5月19日 (木)

2016年4月 南部アフリカ諸国の旅 その6 [男ひとり旅の美学・番外編]

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ヘリコプターから見下ろすヴィクトリアの滝。


2016年5月4日(水)5時20分起床

■LOOKOUT CAFE

6時30分、ヴィクトリア・フォールズ大橋の南に位置するLOOKOUT CAFEに到着。
ヴィクトリアの滝が舞い上げる数百メートルの水煙。その向こうに朝日が昇る様子を鑑賞する。
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8時、ヴィクトリアの滝へ向けて出発。

ジンバブエ・ザンビア間の国境を歩いて越境。
ヴィクトリア・フォールズ大橋を歩き、ザンビア側へ入国する。少し感動した。
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■ヴィクトリアの滝をザンビア側から観る

まずは全体模型で説明を受ける。
数万年を経て、滝は現在の位置=上流側へ移動したという。ザンビア側からは滝壺を見ることができる。
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まずは、流れに近い場所で滝の迫力を体感する。
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次に、滝の東端、川が滝へ変化する穏やかな場所へ。
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途中にあるリビングストンの立像。
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滝つぼより空中に舞い上がった水煙に虹が映る。
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Eastern Cataractイースタン・カタラクトと呼ばれる場所を見る。
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Knife Edge Bridgeでは頭から水煙を被った。
ものすごい水量だが、これが「まだ序の口」であることを後になって知る。
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ヴィクトリア・フォールズ大橋を望む。
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防水カメラAW130でも、水滴が附着しては……。(失敗)

Knife Edge Bridgeを渡り、Rainbow Fallsレインボーフォールズを見る。
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一時間足らずでザンビア側の鑑賞は終了。
ふたたびジンバブエへ入国した。


■ヴィクトリアの滝をジンバブエ側から観る
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ビューポイントNo.1~16までを順に廻る。
こちらにもリビングストンの立像がある。少し立派。

おお、ジンバブエ側の水量はスゴイ。
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雨ではなく、水煙です。
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Danger pointは足元がすべって怖い思いもしたが、ここからの眺望は「圧巻」の一言!
なにしろ、ジンバブエ側の流れとザンビア側の滝壺が合流する場所なのだ。
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Victoria Falls Bridge ヴィクトリア・フォールズ大橋の美しいこと!
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現地語でMosi-oa-Tunya(雷鳴とどろく水煙)とはよく言ったものだ。
上下ともレインコート(ポンチョではなく、台風用のしっかりしたもの)を着込んだのだが、下着までずぶぬれになってしまった……。


大瀑布の興奮が収まらないうちに、ビール付きの昼食。
ナミビア地ビール「Windhoek」だ。
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台風並みの水しぶきを全身に浴びて大変だったが、ファンタスティックな体験を楽しめたぞ。良し!

ここで一度ホテルへ戻って着替え、次のアクティビティの準備だ。


■ヘリコプターから大瀑布を見下ろす!

回転翼機=ヘリコプターへの搭乗は、実は生まれて初めて、なので。
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滝の上空と西方を旋回飛行する15分のコースだ。
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どこまでも続く大地とザンベジ川。
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見えてきたヴィクトリアの滝
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想像を超えるスケールとダイナミックさに感動!
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昼食前に歩いた道……なるほど、ずぶ濡れになるわけだ。
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これが数万年にわたって削り取られた地表。過去の滝の跡か。
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15分なんてあっと言う間。大満足!


■アフリカの大地に沈む夕陽を鑑賞

Victoria Falls Safari Lodgeヴィクトリア・フォールズ・サファリ・ロッジに到着。
夕食前の「夕陽と動物鑑賞」だが、動物は……ホロホロ鳥しか見えないな……。虫も多い。夕食まで時間が余ったし。
ちょっと期待外れかな。
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虫刺され跡を気にしつつ、「滝」の興奮を持続したまま、続きます。

2016年5月18日 (水)

2016年4月 南部アフリカ諸国の旅 その5 [男ひとり旅の美学・番外編]

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キリンは言った。「サファリは最高だろ?」


2016年5月3日(火)6時15分起床、意外と寒い。10℃くらいか。
就寝前に顔面、首、手足に虫よけスプレー&塗布したおかげで、どこも蚊に咬まれていない。良し。

7時に朝日が昇ると、急激に暑くなってきた。これがアフリカか!

7時50分出発。町から国道1号線へ出る。この町には信号機が存在しない。車も少ないが。

灌木に囲まれ、単調な一本道をBotswanaボツワナへ向かう。すれ違った車は、わずにか1台だ。
ザンベジ川にかかる5本目の橋が建設中だった。2,700kmにたった5本……車両の多くは渡し船で渡河するそうな。

国境近くでバスを降りる。国が異なるので、バスとガイドも交代となる。
9時ちょうどにジンバブエを出国し、徒歩でボツワナ国境に達する。写真撮影禁止だ。

9時30分、無事にボツワナへ入国できた。
この国は資源不足なので、この1年ほどは出入国カードが印刷されていないという。不憫な。

ここでサファリ仕様の4WD車に乗り換え、まずはKasaneカサネの町を目指す。

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9時45分、チョベの3キロ手前の町、KasaneカサネにあるChobe Marina Lodge チョベ・マリナ・ロッジで休憩。
10時20分、Chobe National Parkチョベ国立公園に入園。


■Game Drive チョベ国立公園でゲーム・ドライブ! 楽しい!

公園入口には大小動物の骨が展示されている。期待に胸を膨らませ、公園内を車は進む。
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右手に見える穏やかな流れはチョベ川。数キロ先でザンベジ川と合流し、その先75キロでヴィクトリアの滝へと姿を変えるのだ。
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インパラの小家族
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インパラのハーレムには強いオス一頭にメス数十頭。弱肉強食の世界。
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禿鷹は何を漁るのやら。
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バッファロー。表情が良いね。
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象さんの核家族?
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象は下の方の木の実を食べつくすと、木を倒して、上の方の木の実を食べるのだとか。
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ジラフ(キリン)。アップで。
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先に道路を横断して、群れを待つ子供のキリン。健気です。
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シマウマの群れ。ずっと尻尾を振っているんだな。
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大満足!
ドライバーのガブチャさん。お世話になりました。
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12時30分より1時間、Chobe Marina Lodge チョベ・マリナ・ロッジでビュッフェの昼食を摂る。
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ボツワナの地ビールは、なんか薄い気がする。
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■ボート・サファリ

お次は、BotswanaボツワナとNamibiaナミビアの国境を流れるChobe Riverチョベ川でボート・サファリだ。
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全長3mを超える巨大ワニも数匹。
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水辺で草を食む象。暢気そうです。
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カバの群れ。
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それにしても象が多い。なんでもチョベ国立公園に12万頭、ボツワナ全体では25万頭が生息するそうな。
ボツワナの土地は痩せている上、畑作しても象が食べてしまうので、農業は難しいとのこと。
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満足と興奮のまま、ボート・サファリは終了。15時30頃に国境へ移動。
16時にジンバブエに再入国。係員2人の流暢な日本語には驚かされたぞ。


■ジンバブエの鉄道とジンバブエ・ドル

土産物屋へ寄ってお買い物休憩となったので、小走りで線路の方へ立ち寄った。

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プレトリアやリビングストンまで通じているはずだが、線路は歪んでいるし、ちゃんと動くのだろうか?

お土産に、こんな木彫り物を買ってしまった。
15ドル。高いとわかっていても、先進国の人間の一人として買うのだ。
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ジンバブエ国境では何人もの「ジンバブエ・ドル売り」がやってきた。まっとうな商売には見えないが、一人が「Support me!」と叫んでいたのを思い出す。
ホテル従業員や観光ガイド等と異なり、正職を持たない途上国の人物の叫び。
100億ジンバブエ・ドル一枚を2ドルで買った。

本当は100兆ドル紙幣が欲しかったが、ほとんど流通せずに消えたみたいだ。
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■ボマ・ディナー

19時よりボマ・レストランで夕食だ。その名も「ザ・ボマ」。ダンスで迎えられ、民族衣装を重ね着て、ムードを盛り上げる。
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昼間サファリで見たイボイノシシとワニの肉は、結構おいしかった。
ここの「目玉」である芋虫には挑戦できなかった。弱いなぁ。

フェイス・ペインティング&民族衣装を着用してのドラムたたきはとても楽しかった。
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ZAMBEZIビールと赤ワインも美味かった。
ほろ酔い気分で、続きます。

2016年5月17日 (火)

2016年4月 南部アフリカ諸国の旅 その4 [男ひとり旅の美学・番外編]

この日は3時30分起床。
ヨハネスブルグ経由で、ジンバブエはヴィクトリアフォールズへ向かうのだ。

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ザンベジ川・サンセットクルーズ


■ジンバブエ行

4時55分にケープタウン空港に到着。こんな時間なのに、なんて人の多いこと!
コンパクトな空港だけど、神戸空港よりも良い感じだ。

6時10分にboarding、小さなエアバスA319-100だ。
6時33分に離陸。隣の黒人は体が大きく、シートからはみ出している。こちらの場所は狭くなるばかり。しかたがないか。
8時35分にヨハネスブルグ空港に到着。乗り換えてヴィクトリアフォールズに向かう。
朝食のチキンサンドのお味は……まぁ、エコノミークラスらしいか。

さようなら、南アフリカ共和国! ダイナミックで良いところでした。

12時45分にVictoria International Airportに着地。
われらがSA40便の雄姿。
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ここまでは良かったのだが、VISAが認可されて入国できたのが、なんと14時5分だ。酷いぞ。
すぐにバスで移動開始。

森林は豊かだが、農地に適さない赤土の国……貧しい国だ。
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おお、遠くにヴィクトリアの滝の水煙が見えるぞ。
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14時35分、ホテルに荷物を置き、小休止。良さげなところだ。
部屋に蚊が一匹いるのはNGだが。後で殺虫剤をまいてもらった。
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エアコンはNationalだ!(いつのかな?)
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バルコニーからヴィクトリアの滝の水煙が見えるぞ!
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ELEPHANT HILLS VICTORIA FALLS
http://elephanthillsresort.com/

このホテルは、1980年のジンバブエ独立時から2016年の現在までも首相・大統領職を独占してきたムガベ氏の肝いりで再建された。同大統領専用の寝室もあるらしい。

生水を口にしてはいけない、ということで、歯磨きやうがいですら、ミネラルウォーターを使用するのだ。
上海でもそうだったが、あちらは水が濁っていたからな。(浴槽に湯をためると、土色になった。)
今回はもったいない気がする。

15時48分、ザンベジ川に向けて出発


■Sunset of Zambezi River ザンベジ川サンセット・クルーズ 心地好い!

クルーズ船乗り場では民族舞踊の歓迎が。1ドルを寄進。
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Zambezi River ザンベジ川……全長2,700メートル、アフリカ4番目の大河。クルーズ船は緩やかに出発。
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ワニ、野鳥、象。特にカバの戯れる姿は楽しかった。
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全身に夕凪を浴びつつ、川向こうに沈む夕陽を鑑賞し、ジンバブエの地ビール「ZAMBEZI」を味わう。
ん、優雅なひと時。
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ホテルに戻る。部屋にカーテンはない。そりゃそうだ、窓の向こうは森林なのだから。
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シャワーの湯量も合格点。
部屋にはカメムシが多い……慣れるしかないか。。。。続きます。

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