2016年8月 ポーランドの旅 その7 [男ひとり旅の美学]
クラクフ中央広場でのNasza polska Malopolska(わたしたちのポーランド)歌曲発表会
■「Jama Michalika ヤマ・ミハリカ」でのfolklor Pokazフォークロア・ショー
北にフロリアンスカ門、南に中央広場・聖マリア教会を望むフロリアンスカ通りは、南のグロズカ通りと並ぶクラクフ銀座ともいえる通りだ。
その一角、フロリアンスカ門のすぐ近くのレストラン「Jama Michalika ヤマ・ミハリカ」でfolklor Pokazフォークロア・ショーを鑑賞した。2016年8月10日(水)の夜のこと。
18時50分に入店するも案内はない。奥へ進みウェイターらしき人物に声をかける。ホテル経由で予約している旨を話すと理解したようで、予約席へと案内された。この時点で客の入りは半分てとこか。ショーは19時からなのに。
あいにくの相席だが英語が通じて助かった。中国系マレーシア人で、おそらく僕より10歳以上年上だろう。
彼はクラクフに2週間逗留し、チェンストホ-ヴァ、ザコパネ等を観光するという。うらやましい身分だ。
ビールと白ワインを注文。そうこうしているうちに客席は埋まる。ヌードル・スープも供される。
10分頃にショーが始まった。
ダンサーは3人と少ないが、楽しさ溢れるポーランド民族舞踊、村の祭などで披露される求婚ダンスらしいものなど、東欧らしい陽気なダンスが気に入った。
ダンサーが「ミールを愉しめ」と言ってくれたものの、お世辞にもメイン(チキンカツ)は上等とは言えない。う~ん。
パンフレットによると、この店は1895年にカフェとしてスタートし、1905年にダンスホール(cabaretと書いてある)を始めたとのこと。その名残はあるな。
ダンス2回目は、観客も入り混じって楽しいひと時。恥ずかしながら僕も一緒に踊ってしまった。
若い(?)ダンサーの化粧は、チト濃いかった。
代金は85PLN+ドリンク代。あの低レベルメインで、デザートもコーヒーもなしだが、まぁ恥ずかしいダンスを愉しめたから良いか……。
■クラクフ中央広場、Nasza polska Malopolska(わたしたちのポーランド)歌曲発表会
翌11日(木)の夕方、アウシュヴィッツ強制収容所跡からの帰路、中央広場に向かう道で民族衣装の少女たちを見かけた。
中央広場の特設ステージでは、ポーランド民族音楽の祭典が行われていた。
さっきの彼女たちはこれに出演していたことがわかる。
30分ほど歌曲を鑑賞し、その特設ステージを眺められるカフェで軽い夕食を摂る。
ポーランドの白ソーセージ? ビールによく合うので良い。晴れなのに雹が降ってきたぞ。変な天気だ。
■帰国です。
2016年8月12日(金)3時起床。
3時50分、事前にホテルで予約しておいたタクシーで空港へ向かう。外はまだ暗い。
4時10分にヨハネ・パウロ2世・クラクフ・バリツェ空港へ到着。料金は96PLN。
外気温はなんと7℃。他のヨーロッパ人は上着を着こんでおり、長袖シャツ一枚の僕は完全に浮いているなぁ。
この時間でも空港は機能しているんだな。
4時40分、申し訳なく思いながらもスカイプライオリティを活用し、40人抜きの一番にチェックインできた。
土産物を物色。酒とチョコレートばっかりだ。
まだ時間があるのでビジネスラウンジで朝食を摂る。フードメニューがしょぼいぞ。
6時5分にアムステルダム行きKL1992便に搭乗開始、40分に雨の中を離陸した。
チキンサンドイッチがでたが、パサパサで美味しくない。
8時32分にスキポール空港へ無事に到着した。
迷いに迷ったが、帰りは足を延ばして休みたいので、ビジネスクラスにアップグレードすることにした。
KLMのカウンターで訊くと、650ユーロか、40,000マイル+150ユーロからの選択となる。
マイルを放置したままなので、後者を選択した。
スキポールのカジノを覗いたが、入れそうな雰囲気ではない。空港内美術館へ足を運ぶと、なんと改装中だ。
しかたがないのでビジネスラウンジ52番へ。人が多い。子供が走り回っている。ラウンジの意味が失われつつあるな……。
ビールとコーヒー、軽食を摂りつつ、文庫本を読む。少しうたた寝。
ゆっくりできたぞ。
14時10分、関西国際空港行きKL867便に搭乗。
新鋭機787-9の新ビジネスシートは快適そうだ。個人スペースが格段に広くなった。
15時8分にtake off。おっ、スリッパが提供された。サービスが改善されたな。
10時間40分の航空旅行が始まった。
15時30分、シャパンとチーズ。これは美味しくない。
16時30分に夕食が供された。白ワインとコーヒーが美味い。赤ワインはいまいち。
メインはチキンカレー? これじゃエコノミーとたいして変わらん。
このKLMのビジネスクラス、シートは良くなったが、正直言って以前のフライトよりも食事が格段に劣る。2014年はこんなのじゃなかった。改善してほしいなぁ。
18時に照明が夜モードに。日本時間午前1時か。
23時30分(6時)、朝モードに遷移。
新しいフルフラット・ベッド・シートの効果は抜群。少し眠ることができた。
アメニティケースも以前から改善された。これは使える。今回は睡眠時のメガネケースとさせてもらった。
6時30分、朝食はタマゴ料理か。やはりコーヒーが美味い。
トラブル発生。朝のオレンジジュースのグラスが欠けていたのだ。唇に痛みを感じたが出血はしていない。
チーフパーサーに注意をお願いした。
(これは客室乗務員ではなく、地上クルーに責がある。)
KLM恒例のデルフト焼ハウスをゲット。中のリキュールは今度試そう。
というか、2014年にもらったハウスも開封していないな。
それにしても787-9は快適な機体だ。あとは航空会社の努力次第ってことかな。
日本の上空に到達した。
8時30分、関西国際空港にランディング。今回も無事に戻ってこれた。
両替のために国際線出発4階へ。
お盆だけあって、北出国ゲートは恐ろしい行列だ。これは搭乗前セキュリティチェックの締め切り時刻に間に合わない人が出てくるぞ……阿鼻叫喚。
日本食が恋しくなり、天ざるそばを二度目の朝食とした。満腹だ。
初めてのポーランド、特にアウシュヴィッツは良かったです。
次はどこに行こうかな?
最後まで拙文にお付き合いくださり、Dziekuje Ci!
< koniec / the end >