« 信号機の壊れた「格差社会」 | トップページ | ピエールとリュース »

2008年11月15日 (土)

漢方小説

タイトルと、南伸坊さんの装画に引かれて購入した。
冒頭から語られるオモシロ人生。自分では認めたくない「失恋による体の変調」の治療のために病院を転々とし、最後にたどり着いた漢方医院。そこの若い先生に憧れを抱き、恋なのか、そうでないのか。31歳アパート独り暮らしの女性脚本家の心は揺れる。

いつもの飲み仲間。自分だけじゃない。ひと癖もふた癖もある彼らにも、深刻な悩みがあることに気づく。新婚半年での離婚、ロマン欠乏症、睡眠薬の大量飲用…。
少し前に"アラフォー"世代が話題となったが、この本は30代の女性の悩みと成長がギュッッと詰められている。

生きる目的ではなく、"真の"生きる目的。それをおぼろげながら理解した主人公は、新たな失恋にも動じない女になった……。

日頃接することのない東洋医学の知識も垣間見れた。韓国の大河ドラマ「ホジュン」の中に出てきた薬草や"気"にまつわるエピソードもあり、それがストーリーに上手くちりばめられ、実に爽快な読後感を味わえた。
第28回すばる文学賞受賞作か、納得。

漢方小説
著者:中島たい子、集英社・2005年1月発行
2008年11月15日読了

« 信号機の壊れた「格差社会」 | トップページ | ピエールとリュース »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134563/43121808

この記事へのトラックバック一覧です: 漢方小説:

« 信号機の壊れた「格差社会」 | トップページ | ピエールとリュース »

フォト

他のアカウント

おすすめ本

見て下さいね!

  • BMW Japan
    愛車の2001年式E46 320i Mスポーツは快調ですが、E90 3シリーズクーペも魅力的です! 335i、誰か買ってくれないかな~~
  • United Nations Peacekeeping
    現代のアメリカ帝国の一方的かつ傲慢な「強者の論理」がまかり通る世の中ですが、国連経済社会理事会はまだまだ機能しています。そしてPKOの理念もまた!
  • 『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語・電子版
    日本に存在しないものの一つが「クオリティ・ペーパー」だ。この大陸欧州(コンチネンタル)の知性が、日本語で堪能できるのです! インターネッット様々ですね。
  • BBC NEWS | News Front Page
    英連邦の残滓は資産でもあります。日本のメディアにほとんど現れることのないアフリカ、南アジアの記事が豊富です。
無料ブログはココログ