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2010年5月23日 (日)

国際エピソード

友人の弁護士と一緒にニューヨークを訪問したランベス侯爵は、若き英国貴族だ。その出自と美貌にボストン育ちの20歳のアメリカ娘、ベッシー・オールデンは興味を抱く。
伝統ある英国の「歴史ある物事」や「絵画的な出来事」に対する夢想は刺激を受ける。貴族院議員であること、ロンドン郊外の領地と居城、やがては公爵となる身分であること……。憧れは恋心に昇華される。

その姉、ウェストゲート婦人は二人を見守りつつも、どちらかと言えば否定的だ。物語後半に二人が渡欧しても、連絡をとろうとはしない。

憧れのロンドンを訪問したベッシーの、好奇心はさらに肥大する。だがランベスの母親=公爵夫人が登場すると、ベッシーは文化の大きな乖離を肌で感じるようになる。

ロンドン上流階級のイギリス人と、米北東部に住む上流アメリカ人。源流も異なる両者の文化の違いが細かな摩擦を育み、若い男女の恋はすれ違いとなり……。

ヴィクトリア時代の中興期、1879年の作品だ。森薫氏の「英國戀物語 エマ」だと、ちょうどウィリアム・ジョーンズの父親の時代に当たるな。

AN INTERNATIONAL EPISODE
国際エピソード
著者:ヘンリ・ジェイムズ、上田勤(訳)、岩波書店・1956年3月発行
2010年5月20日読了

2010年5月 7日 (金)

シャーロック・ホームズ

ロンドン&ダブリン旅行へ向かう途中、関西国際空港発アムステルダム行きの機内で鑑賞した。(2010年4月30日)

エコノミーシートのLCDモニタ(6インチサイズ?)と簡易ヘッドフォンは映画鑑賞には向かないが仕方がない。また、多言語対応の制約からか、日本語音声版には中国語の翻訳テロップが入る。(じゃまなんですが。)
なるほど、ワトソン医師は「華生」なのか。

ホームズと言えば、愛用のパイプを片手に頭脳を駆使する紳士探偵。そのイメージは地下鉄ベーカー街駅前に立つブロンズ像でも見て取れる。でも、この映画のホームズは「武闘派」で、しかも頭脳明晰との斬新な設定だ。
ヒロイン(アイリーン)は無理に登場させた間が否めないが、エンターテイメントとしてはありだな。

英国教会に主導権を奪われるも活動を続けている修道会。その黒魔術を思わせる仕掛けは、科学技術の結晶であり、終盤の「"世界初の化学兵器"による国会議員の皆殺し」作戦に向けて場は盛り上がってゆく。

面白かった。ホームズがあのようなユーモアを有する人物とは思えないが、まぁいいだろう。

19世紀中葉のロンドンの街並みや民衆の生活も興味深い。
まだ建築途上のタワー・ブリッジで、最後のバトルが繰り広げられるのも面白い。
ワトソンとホームズの「絆」も良い。
だが、モリアーティ教授を最後の黒幕に登場させたのは「次」を狙っているのだろうか。(ないだろうけど。) 否、原作に敬意を払ったのだろうな。

http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlock/

よし、二度目のロンドン訪問に向け、いいタイミングで鑑賞できたぞ。

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