« Xperia A / SONY SO-04Eを購入したぞ | トップページ | E.M.フォースター 老年について 小野寺健 [読書記] »

2013年5月28日 (火)

『フェルメール 光の王国展』鑑賞記(神戸ハーバーランド)

職場から近い(二駅)のでいつでも行けると思っていたら、もう会期末。混雑する前に出向いてきた。(2013年5月27日)

お気に入りの作品を何点か。

『The Music Lesson 音楽の稽古』1662-65年
一番のお気に入り。
壁面の汚れ具合から、オランダ・デルフトの豪商の年季の入った屋敷での光景か。
鍵盤楽器ヴァージナルの練習に余念がない少女の後ろ姿。楽器手前の鏡に映る表情には、先生への"仄かな想い"が垣間見える。これが本作の主題だな。

革張り椅子のブルーとスカートの鮮やかな赤色。ヴァージナルのくすんだ金箔色がそれらを引き立て、前景のタピストリーが"重し"なり、画を安定させている。
印象的な市松模様の床がフェルメールの二点透視画法を際だたせる構図だ。

本画はバッキンガム宮殿で女王の不在となる夏期のみに入室・鑑賞できるらしい。夏のロンドンはAIRもHOTELも劇高だが、是非観たいな。
Dsc_0001b

Dsc_0005b

『Lady Standing at a Virginal ヴァージナルの前に立つ女』1673-75年
窓から差し入る日光に背を向け、楽器でポーズを取る女。カメラ目線じゃないか。
本作では、壁の床に接した部位に貼られたタイルが気になった。二十数枚すべてが異なるデザインだ。狩猟、魚採り、荷役など労働者の姿百景? 当時の流行だろうか。

また、ヴァージナルって近世オランダ女子の教養だったのかな?
Dsc_0003a

Dsc_0004a

『The Astronomer 天文学者』1668年
良いのだが、これは本物をルーヴル宮で鑑賞したいな。

『The Lacemaker レースを編む女』1669-70年
これもルーヴル収蔵の傑作品。
申し訳ないが、複製だと"デフォルメ"と"焦点"の技法が活かされていないような気がする。

『Soldier and Laughing Girl 兵士と笑う女』1658年
全体にくすんだ色彩でブルーなし。兵士の赤い衣服が鮮やかなアクセントだ。
丁寧に書き込まれた大判の地図が本作の主役のようだ。
本作はフリック・コレクションの門外不出の作品だそうで、ニューヨーク旅行時に観に行くようにしたい。
Dsc_0002b



リ・クリエイト。要は複製だが、オリジナル本来の色彩の再現を試み、欧州と北米に散らばるフェルメールの全作品37点を一堂に集めたのは画期的だろう。
額装を含めて一望できたのはありがたい。
でも、この内容で1,000円+音声ガイド500円は高い。
あと、本展の総合監修者・大学教授の等身大パネルなんていらないから!

フェルメール 光の王国展
2013年6月2日まで
神戸 ハーバーランドセンタービル
http://www8.kobe-np.co.jp/blog/vermeer/

« Xperia A / SONY SO-04Eを購入したぞ | トップページ | E.M.フォースター 老年について 小野寺健 [読書記] »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134563/57477570

この記事へのトラックバック一覧です: 『フェルメール 光の王国展』鑑賞記(神戸ハーバーランド):

« Xperia A / SONY SO-04Eを購入したぞ | トップページ | E.M.フォースター 老年について 小野寺健 [読書記] »

フォト

他のアカウント

おすすめ本

見て下さいね!

  • BMW Japan
    愛車の2001年式E46 320i Mスポーツは快調ですが、E90 3シリーズクーペも魅力的です! 335i、誰か買ってくれないかな~~
  • United Nations Peacekeeping
    現代のアメリカ帝国の一方的かつ傲慢な「強者の論理」がまかり通る世の中ですが、国連経済社会理事会はまだまだ機能しています。そしてPKOの理念もまた!
  • 『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語・電子版
    日本に存在しないものの一つが「クオリティ・ペーパー」だ。この大陸欧州(コンチネンタル)の知性が、日本語で堪能できるのです! インターネッット様々ですね。
  • BBC NEWS | News Front Page
    英連邦の残滓は資産でもあります。日本のメディアにほとんど現れることのないアフリカ、南アジアの記事が豊富です。
無料ブログはココログ