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2014年7月13日 (日)

パリ右眼左眼 稲葉宏爾 [読書記]

"ぶら歩き"で遭遇した小さな発見がその街の魅力となる。
見開き半分を飾る著者撮影のすてきなカラー写真の力と相まって、ページを繰るものを街歩きへと誘う。

・「巴里の細道」(p22) 建築物に囲まれた小路の魅力が語られる。19世紀末に道幅が法令で定められる以前の生活の道。最少はなんと、幅60cmのだそうです。
・個人的には「植民地時代の遺産」(p48)に興味が惹かれた。フランス海外領土博物館(アジア・オセアニア博物館)向かいのマルシャン遠征隊顕彰碑にかけられたペンキが、複雑な感情を物語っている。
・"ZEN"は心安らかな、くらいの意味で濫用されているのか。(p66)
・赤信号の車道を"自主横断"するのが当たり前のパリ。その根底には「信号なんかより自分の意思」(p88)を優先する精神があり、周りに合せる日本とはずいぶんと異なっている。
・「ボウ・ウインドウ」(p106)の由来はなるほど、屋敷の温室なのか。
・この春にパリを歩いて、女性をかたどった柱の多いのには気づいていたが、その由来は「カリアティッド」(p130)によると、ギリシャ神話なのか。

上品な駄洒落(そうじゃないのもあるけれど)も本書の魅力です。まるでパリ紳士淑女の魅力が凝縮されたよう。

パリ右眼左眼
著者:稲葉宏爾、阪急コミュニケーションズ・2007年10月発行
2014年7月12日読了

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