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2014年8月 9日 (土)

2014年7月パリとプラハ その2[男ひとり旅の美学]

2014年7月20日、パリは日曜日。
■オルセーにおるぜー
8時20分にホテルを出て、またまたcafe de la peixにて朝食。この時間は室内でコンチネンタルブレークファーストのみ提供らしく、パン6個とコーヒーにオレンジジュースの統一メニュー。このジュースがすばらしく美味かった。で、25ユーロ。


徒歩でオルセーに向かう。「美術館は朝一番に入場するべし」なので9時20分に到着。この時間で推計600人待ち。9時40分に入場できた。入場料11ユーロ。

まずは内部全景を眺められる場所へ。1900年万国博覧会に併せてオープンした巨大駅のプラットホームだった部分、この半円筒形の天井が良い。
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これまた巨大な時計塔へ。スケルトン文字盤の彼方にルーブル宮殿を望む。絶景なり!

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それでは作品鑑賞へ。保護のため、基本的に写真撮影禁止なのも納得できる。

気に入った作品を何点か。
・Edgar Deger「L'Orchestre de l'Opera」(1870年)
華やかな舞台のもう一組の主役、オーケストラに焦点を当てた作品。ドガ一連の作品に共通する輝くドレスをまとったバレエダンサーを画面上部に配し、中央に黒ずくめの男たちと楽器を側面から描く。オルセーで一番のお気に入りとなった。
ポストカードも購入したぞ。
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・Pierre Auguste Renoir「Danse a la campagne」(1883年)
楽しげに踊る一組のカップル。女の右手に掲げた扇子が良い。でもこの女、ビッチって感じでイヤだ。
構図もタッチもとても良いのだがね。
・Pierre Auguste Renoir「Jeunes filles au piano」(1892年)
柔らかく、それでいて光にあふれた明るい作品。少女たちの美しさと相まって、その存在感は大きい。
背景のライトグリーン~オレンジ色のカーテンが白色と桃色の衣服を引き立てている。
・Edgar Deger「Dansenses motand un escalier」(1890年)
ドガの作品に文句はない。
・Pierre Auguste Renoir「Bal du moulin de la Galette」(1875年)
本作を間近に見ることができて嬉しい。
正面に座って談笑する白いドレスの若い娘が主役かな。ダンスに興じる男たちは皆、娘を見ている。パートナー達も気付いているのかも?!
・「Chrysanthemes」(1870年)
手前にあふれ出る花束。描き込みが尋常ではない。

・「Le quatre parties du monde soutenant la sphere ce'leste」(1872年)
1Fに鎮座する、ある意味オルセーを代表する彫刻作品。
地球を支える四人の女性は世界各地を代表する姿で表現されている。辮髪の中国女性は可哀想だろう。
タイタンに変わって女性たちが世界を支える。これも世相というやつか。

昼食です。11時50分に2Fへ向かう。その名も「Restaurant du Musee d'Orsay」オルセー美術館レストランへ。

1900年には駅舎ホテルのダイニングルームだった場所だ。天井のフレスコ画が見事。
座席は……女神像のお尻の真下に通された。まぁいいか。
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スープが美味い!
メイン(牛肉の煮込み)と巨大なアップルパイはまぁまぁ。50ユーロ。
眺めも内装も味も良し。次は男一人ではなく、誰かと一緒に来たいなぁ。

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2階のアール・ヌーボーコーナーは良し。
多数展示されている家具のディテールに宿る時代の精神。優雅な曲線と動植物をモチーフにした形状と色彩は良いな。
溶接後の完全に除去できていないのは技術的な制約かも。
実物大のデザイン画もある。
・あきらかに「やりすぎ」なキャビネットもある(多数の人間の頭、ヘビ、見ていて気色悪い)。

・Georges Clairin「Portrait de Sarah Bernhardt」(1921年)は往年の大女優の凄味を眼力に集約させている。
若い挑戦者を待つ女王の貫録は、恐ろしくもある。
ポストカードより。
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これからはデザインを重視してモノを購入することにしよう。
ところで、イタリアとスペインのアール・ヌーボーコーナーは新鮮だった。フランス・ベルギーのそれのような植物的な要素は多くなく、むしろ、アール・デコの要素を見出せるように感じた。(Federico Tesioのデスク、チェアーなど。ガウディのもそうだな。)
ジャポニスムコーナーは小規模
日本趣味というより日中印のイメージがごっちゃになった感じ。特にマントルピース上の時計や燭台にその趣向が表れているように思う。
午後は大混雑。朝一番に入館して正解だった。
Vincent Van Goghゴッホコーナーはもろ混みだぁ。
「La Nait etoilei」は以前に東京のオルセー展で観たが、ここで観るとさらに良く感じる。
夜の幾種類もの暗さ、黒。川に映る星々。傑作。
「La Salle de danse a'Arle」(1888年)は黒地に黄色の表現が良い。
・H.T.Lautrec「Jane Avril dansant」(1892年)
ここで観ることができるとは思わなかった。もう少し美人に描けば良いのに。
・Gustave Moreau「Hesiode et la Muse」(1891年)
気に入った。半裸で楽器のみ持ち歩く女の背後に天女あり。
天空に近い神殿、急峻な谷底、何の寓意なのだろうか。
羽の鮮やかな青が好い。
・James Tissot「Evening, dit aussi Le Bal」(1878年)
この作品もここ収蔵だったのか。黄色のドレスと扇が印象的だ。裾のひだまで良く描き込まれている。
・James Tissot「En pays e'tranger (Le Fils prodigue dans la vie moderne)」(1880年)
1883年の万博に出演した外国人のダンサー。って、日本人じゃないか。
踊子9人と欧米人の男に寄り添うゲイシャ・ガール。それに差配するスーツ姿の日本人男性。
こんな発見があるとは。
・Edouard Manet「Olympia」(1863年)
なるほど、物議をかもすわけだな。
オリエンタリズムのコーナーはボヘミアン(市場の)、サハラでの祈り(ムスリム)、アルジェリア・サハラの村人たち(暑くて何もやる気が起こりそうにない)等々。
このオルセー。古代ものもあるが、19世紀からのベル・エポック期のパリの華やかさが余すところなく表現されている。半日以上を確保して正解だった。(16時20分まで滞在した。)
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続きます。

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