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2016年4月 6日 (水)

人間嫌い モリエール [読書記]

パレ・ロワイヤルに鎮座するコメディ・フランセーズの礎を築いたモリエールの代表作を読んでみた。

自分に正直一徹なアルセスト。世間知らずと言えばそれまでだが、濁世においてなお誠実さを追及する姿勢は称賛の対象でもある。
その純真な青年が惚れたは若き未亡人、セリメーヌ。一枚も二枚も上手の彼女に振り回されながら、文学者志望の貴族を罵倒し、友人を言い負かし、侯爵を含む貴族との邂逅に……。おもしろい。

・つれない仕打ちの数々を忍び、溜息や涙の助けを求め~の件が気に入った(p51)。

・第三幕第四場、アルシノエとセリメールの舌鋒極めての罵りあいは中盤の山場だ(p56)。女の面と向かってのバトルの恐ろしさよ。

・アルセストの人間世界との断絶宣言。人間というやつぁ…みんなが自負心にとらわれて…(p87)は一考の価値あり。

本作の初演は1666年だが、舞台を現代日本に移しても違和感のない内容は、すなわち普遍性を持つってことだな。いつか本場で鑑賞してみたい。


LE MISANTHROPE
人間嫌い
著者:Moliere、内藤濯(訳)、岩波書店・1952年3月発行
2016年4月3日読了
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