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2017年10月 3日 (火)

2017年9月 大連と旅順の旅 その1 [男ひとり旅の美学]

いまは失われてしまった大連の日本文化、その跡を見てみたい。また「坂の上の雲」の時代、先祖が勝ち取ったものをこの目で確認しておきたい。
初秋の三連休を利用して行ってきた。

旅のテーマは次の二つだ。
■大連の日本統治時代の姿を垣間見る
■旅順の戦跡をみて、昔日を想う

【参考データ】
往路便
 2017年9月16日(土) 関西国際空港10時10分発NH945便、大連行き
復路便
 2017年9月18日(月) 大連周水子国際空港14時15分発NH946便、関西国際空港行き

香港宿泊先:InterContinental Dalian(大連中遠海運洲際酒店:2泊)


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・風格あるヤマトホテルは素晴らしい!


■2017年9月16日(土) 大連行

台風18号の迫る朝7時10分、JR三ノ宮駅より関西国際空港行きバスに乗車。
三連休だけあってほぼ満席だ。

8時10分に空港へ到着。セルフチェックイン機は便利だが、これからはオンラインチェックインでも良いかも。
Wi-Fiモバイルルータの受け取りカウンターはすごい行列。割り込もうとするオバサンもいて、この世界の哀しみを思ったりした。
15分後に無事受領。実は初めてレンタルするのだが、中国旅行にはVPNルータは必須だ。

海外旅行保険はいつもの3千万円・5800円プランに加入。高いけど仕方がない。

85,305円を4,700元へ両替。今回は現金決済が多そうだし、余ったら11月の北京旅行に回せばよい。
丸善で立ち読みして文庫本を買ったら、時間が無くなってしまった。

9時38分に出国、のどあめとドラ焼き購入。
まぁ、ゲート103はすぐそこだし。バスで機体へ向かうが、10分も乗車するとは思わなかった。

雨足が強くなってきた。まぁ、台風はまだ九州だし、国際線には影響ないはずだが。

10時7分にボーディング。B7373-700は満席だし、狭い。
10時27分に離陸。今回は通路側の座席にした。
11時05分に昼食が配膳される。シーフードオムライス+白ワインはまぁまぁ。
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なんだ? 良く揺れるぞ。やはり台風の影響なんだろうな。

2時間のフライトを経て11時37分に大連周水子国際空港へ到着した。日本との時差は1時間だ。
前回の香港と違って入国審査は実にスムーズ。最速の11時50分に入国できた。
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市街中心部までは地下鉄を利用する。代金4元は良いのだが、自販機6台のうち使えるのは2台だけ? 中国らしいや。
空港のようなX線検査機に荷物を通すが、係員はおしゃべりに夢中。
11時58分に発車。
・驚いたことに、発車時の車内アナウンスに日本語が含まれている。
・若者から中年まで、スマホ、携帯ゲーム機に夢中だ。年配に席を譲る気配もなし。この光景、日本以上にひどいかも。
・座席はプラスチックだけでクッションなし。"硬座"とはよく言ったものだ。

12時29分、友好広場へ到着。
エスカレータには左右びっしりと立つのか。どちらかを空けるってことはしないんだな。

12時35分に地上へ出る。インターコンチネンタル・ホテルは目の前だ。
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少し早いが12時50分にチェックイン。19階からの景色は、う~ん、いま一つだ。
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VPNルータの設定をして……おお、西側世界の味方、Googleにつながった。これで一安心。
関西空港で買ったドラ焼きを食べて、さぁ、お散歩開始!


■中山広場を見て、歩く。

14時にホテルを出て中山路を東へ歩くこと10分、大連を代表する観光名所、中山広場に到着した。
銀行、旧大連警察署を通り過ごし、ロータリーを歩むと、おお、見えて来た。

大連賓館、満鉄直営の旧大連ヤマトホテルだ。
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中山広場を挟んで正対するは近代的な中国銀行大連分行、旧横浜正金銀行か。
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そのままロータリーに沿って反時計回りに歩く。

中国工商銀行、旧大連市役所。
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交通銀行、旧東洋拓殖大連支店
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中山広場を半周したところで、地下通路に潜り、中山広場の中心部へ渡ってみた。
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中山広場の中央にはこんなプレートが。
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共産党のスローガン。実態とのかい離に苦笑せざるをえないが、後で大連の至るところに掲げられていると知り、社会主義国家≒全体主義国家の怖さを垣間見る気分となる。
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横断歩道はあって無きが如く。歩行者より自動車の優先される社会のこと。自動車の切れ目を狙って集団で渡るしかない。

郵政局、旧関東通信局
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旧関東銀行が右側に見える
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■旧大連ヤマトホテル

中山広場を一周し、旧ヤマトホテルに戻ってきた。
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うん、美しい。
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細部まで美しい。
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ガイドブックやWEBによると、旧大連ヤマトホテルの内部を有料で見学させてくれるらしいが……。
閑散としたロビーの端にあるホテルのフロントに訊くと「10分から15分待て」とのこと。

しかたがない、待とう。
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大理石の床とシャデリアが見事だ。
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待つこと20分、フロントに尋ねると「ああ」と思い出し、ロビーにたむろしていた係員を呼ぶ。
「今日は団体が多くて忙しい」「本当は予約が必要」と拙い日本語の20代の女性の先導で、ひとりツアーが始まった。代金50元。

見学のメインとなるのは迎賓室。ここはいまでも大連市等の会議室として使われているらしく、かつては日本の首相も中国共産党政府首脳と会談したらしい。シャンデリアは本物の水晶、柱には金箔が塗布され、豪華絢爛。
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見学のもう一つのメインと言えるのが館蔵陳列室(資料室)だ。写真撮影は不可。地図や写真、ヤマトホテル運営時の食器などが展示されていたが、想像よりもショボかった。
旧満鉄時代の切子グラスが展示・5千円で販売されていた。高いが、買っておけばよかったと後悔している。

溥儀氏が満洲国皇帝に就任する前に宿泊した部屋が、当時のまま残されている(写真撮影禁止)。意外と狭い。天井の木組みなどは、なんでも奈良ホテルをモデルに設計された部屋らしく、現存するはこの部屋だけらしい。

15時15分~30分までの15分でツアーは終了。まぁこんなものか。


■旧満鉄調査部

中山広場より南東方面、魯迅路を延々と歩く。地球の歩き方によると世紀街に面して旧満鉄調査部があるはずだが……。
もしかして、この専門学校らしき建物がそうなのか?
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もったいないなぁ。

ところで、世紀街は路面電車201路の通りであり、ひっきりなしに新旧のトラムが走っていた。
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ここ大連で気付いたことのひとつに、「完全電動」と書かれたEVバスと電動バイクの多いことだ。香港では見かけなかったから、この地区特有のものだろうか。

■旧満鉄本部

旧満鉄調査部のまさに近傍に、その建物は廃墟となって残されていた。
旧満州鉄道本部だ。事前連絡すれば内部を見学できるようだが、今回は時間がないな。
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■旧横浜正金銀行

中山広場に戻って、ふたたびロータリーを巡る。旧横浜正金銀行も美麗な建築物だ。
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ところで、どこを探しても「雑誌」がない。日本のコンビニと違うのは、雑誌の類が置かれていないことだ。香港ではそんなことなかったのに。
同康街にある新華書店に入ったが、バッグを預けないといけないのには驚いた。ここにも「雑誌」はなかった。
探し方が悪かったのかな?

さて、次へ向かおうか。

■旧ロシア人街

友好広場から北上すると、旧日本橋郵便局が見えてくる。アール・デコの良い雰囲気だ。
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旧日本橋、勝手に名付けられた勝利橋を超えると、旧ロシア人街だ。ここは半ばテーマパーク、半ば土産物売り場。ロシア人の姿は見かけず、完全に中国人にとっての観光地になっている。
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旧東新鉄道汽船の本社ビル。このレプリカが下関に存在する。
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観光地にも共産党のスローガンが満載。たまらないな。
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近隣の日本人街を探すも、少し「それらしき建物」が残っているだけで、廃れてしまったようだ。
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上海路を南下し、ふたたび中山広場へ向かう。途中のローソンで水を2.5元で買う。ここにも雑誌は置かれていない。市の方針なんだろうな。

中山広場のライトアップはなかなかのものだ。
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17時50分、ホテルへ戻る。足が棒のようだ。

この地のインフラはひどい。街のシンボルである中山広場にしたって、8基あるエスカレータのうち、きちんと稼働しているのは2基だけ。あとは長期間放置されているようで、さび付いていた。最初から階段にしておけば良いのに。
駅の券売機も2台しか稼働していないし、歩道もガタガタだ。
愚痴を言っても始まらないか。途上国だし。

夕食はホテル3階の中華レストラン「"魚包"魚王子」で。食べ過ぎ(4品)、飲みすぎ(ビール1L)で400元チップ込みだ。
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それにしても、街中に共産党のスローガンが目についた。バナー、銀行のLED表示、建築物のポスター、等々。ベトナムも似たような感じだったが、より大規模にしたようだ。

明日は旅順だ。早めに就寝(と言っても24時)。

続きます。

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