コンデジを新調した。
愛機Kodak V570。特徴ある広角23mm相当レンズが風景写真で性能を発揮し、晴天時には鮮やかな色調の写真を得られる。それでいて携帯電話より小さい。まさに観光旅行にベストな選択だったのだが、夕方以降は冴えないのだ。
・ロンドンの夕焼けに染まるセント・ポール大聖堂
・闇夜に鮮やかに浮かぶニューヨークの摩天楼
・美術館の仄かな灯りでも圧倒的な存在感を放つ、ルーベンスの重厚な絵画
これらが、どうしてもイメージ通りの写真にならず、何度、忸怩たる思いをしたことか。
したがって、次のカメラは軽量かつ、夕方以降も使えるレンズの良いカメラと決めていた、
S90はF値2.0と小型なわりに良いレンズを持つようだ。だが触ってみると、欲張って機能を詰め込んだ感じがあり、買う気になれなかった。
G11も気に入ったのだが、ポケットに入らないので今回はあきらめた。いつかは買いたいが。
DMC-LX3のポテンシャルは抜群に高いようだが、レンズカバーの脱着が面倒なのは、CONTAX TVSでイヤというほど経験済みだ。
SONYのHX5Vの評判は良いが、動画はあまり撮らないし、バッテリーの持ちが悪いようだ。V570の前のSONYデジカメは、2年目を過ぎたあたりから、すぐにバッテリ切れを起こすようになった。新品でも持ちが悪いのに、この先の状態は目に見えている。
それに現物をみると、結構分厚い。店員さんの説明では、裏面照射CMOSのせいらしい。
最後はリコーのCX3だ。夜景に強いと歌うコンデジらしいが、SONYの裏面照射CMOSデバイスに頼っている。入口であるレンズ性能はどうだろう。それに故障も多いと聞く。デザインと持った感じは良いんだが……。
で、Nikon COOLPIX S8000に決めた。ケーズデンキで27,000円だ。ニコンのオリジナルポーチ付き。
キムタク表紙のカタログには詳しく書いていないのだが、EDレンズというのが良いらしい。
コンデジの主流デバイスであるCMOSは急激に進化し、Sonyが開発した裏面CMOSは性能は良いが高く、価格押し上げの要因になっているそうで……。
で、CCDかつレンズ性能に重きを置いたCOOLPIXにしたのだ。なにより実際に触ってみて、一番「ピン」ときたのがこれだ。デザインも好みだし。(これ、重要。)
最終的な購入を決定づけたのは、店員さんの丁寧な説明だ。
実は下見だけしてネットで買おうか、とも思っていた。コンデジレベルの裏面CMOSとCCDでは画像に大差ないこと、広角25mmと高倍率ズームの両立を歌うコンデジは、肝心の画像が期待できないことも聞いた。僕のカメラ・スタイルは、旅行で街の風景と建物、美術品を撮影するのが主体で、少し動画を撮影するくらい。高級コンデジは素晴らしいが、それだけの価格のする芸術品を使いこなせるのだろうか。
で、各機種を触りながら、話をしながら、迷いながら……よく40分もつきあってくれたもんだ。
ストロボ発光部がポップアップするギミック(笑)も購入を後押ししたかな。
よし、これで来週の上海旅行も面白くなりそうだ。