神戸市の不正経理 犯罪者集団の自覚はあるか?
公私混同を越えた不正経理のオンパレード。すでに逮捕された数千万円は別にして、電子レンジ、リクライニングチェア、現物がどこにあるか分からないパソコンにデジカメ、はては個人用の冷蔵庫まで! 総額、なんと2億円!
もはや一部の職員の「魔が差した」ではすまされない話だ。数千円単位の「日常的な話」なら、もっとあるんじゃないのか?
それでも、名前は公表されないし、ごく一部を除いてクビになることもない。
簡単な「口頭注意」で話は流れ、ボーナスも満額支給、定年まで何事もないような顔をして勤め上げ、ありあまる年金でウハウハ生活。
まさに税金使い放題の犯罪者天国。せめて名前ぐらい公表すればいいのに。
神戸新聞より。
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/region/T20100910MS02262A.html
神戸市は10日、不正な経理処理があるとみて全庁調査をしていた2005~09年度の物品調達について、168課で2793件計約2億1千万円の不正経理があった、と発表した。パソコンなどを私的流用した疑いのある男性職員(34)を同日付で懲戒免職処分とした。リクライニングチェアなど公金支出が不適正な28件約286万円分については、該当する職場や個人に全額返還させる。さらに「市民の信頼を著しく失墜させた」として矢田立郎市長を減給30%(3カ月)とし、今後、関係者の処分も検討する。
市によると、建設局や環境局など335課の約10万件、64億円の支出を調べた。このうち約半数の168課で約2億円の不正経理があった。
職員に返還を求める対象は、私的流用の疑い(2件、74万円)▽白紙伝票を使い、個人用の冷蔵庫など公金支出にふさわしくない物品を購入(15件、105万円)▽白紙伝票で買った物品が職場に存在しない(11件、106万円)。このほか、予算消化のため納入年度を前年度に装うなど会計処理には問題があるが、購入した物品は適正なケースが2765件、2億637万円‐とした。
会見した玉田敏郎行財政局長は「再発防止に取り組み、信頼回復に努めたい」と謝罪。市長は03年度から行財政改革で給与の20%カットをしており、計50%の減給となる。また副市長3人も今回の不祥事で減給15%(3カ月)とし、行財政改革でのカット分を合わせると計30%の減給。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003418594.shtml
神戸市環境局の元職員(33)が公費で購入したパソコンなどを転売し、約7300万円を着服していた問題で、新たに同市の区役所に勤務する30代の男性職員が、公費で買ったパソコンやデジタルカメラを私的流用した疑いがあることが9日、神戸市などへの取材で分かった。職員は取引業者から預かった白紙伝票を悪用、市の被害額は数十万円に上るとみられる。
神戸市は6月に発覚したパソコン転売問題を受け、全庁調査を実施。職員は調査が始まった8月上旬以降、行方が分からず、市は長期の無断欠勤を理由に懲戒免職処分にする方針。
神戸市によると、職員はかつて兵庫区役所に勤務し、物品調達を担当した。その際、実際はパソコンやデジタルカメラを購入したにもかかわらず、業者の白紙伝票を使って別の消耗品を買ったように見せかけていた。
業者側が提出した売り上げ元帳と市の支出命令書を照合した結果、購入品名が違っていたため、市が職員を追及したところ、私的流用を認め「すべて私の責任です」と謝罪。その後、行方が分からなくなったという。
市によると、このほか別の部署でも、業者側の元帳ではパソコンやデジタルカメラを市に納品しているのに、現物を確認できないケースが数件あるという。